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トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染、為替への影響は? 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)

2020/10/5 20:54 FISCO
*20:54JST トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染、為替への影響は? 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子) 皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。 先週のドルは米経済支援策の早期成立への期待後退から伸び悩みました。ユーロ安・米ドル高の進行が一服したことから、ドル・円は105円27銭から105円80銭まで買われました。一方、米国の追加経済支援策の早期成立は難しくなったことから、ドルの上値はやや重くなりもみ合いました。また、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになり、10月2日の東京市場ではドル・円が一時105円を下回りました。 ユーロ・円は122円38銭から124円25銭まで反発しました。欧州中央銀行(ECB)はユーロ高進行を警戒しているものの、ユーロ圏の景況感改善や米国経済の先行き不安などを意識したユーロ買いが観測されています。 さて、今週のマーケットはどうなるのか?各通貨の見通しについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。 ドル・円は『もみ合い』と予想しています。トランプ米大統領夫妻の新型コロナウイルス感染が判明し、『目先的にリスク回避的な取引が増える可能性がある』とみられています。ただ、『欧米主要国の株式が下落した場合、ドルや米国債に資金が向かうケースが多いことから、ドル売り・円買いが大きく広がる可能性は低い』と伝えています。また、複数の中央銀行が金融緩和方針を表明していることや、欧州を中心とした新型コロナウイルス感染再拡大のきざしも、ドル買いの支援材料になりそうだと考察しています。 ユーロ・円は『弱含み』を予想しています。『欧州での新型コロナウイルスまん延による制限措置の強化を受けユーロ圏経済の早期回復は難しくなっており、ユーロ売りに振れやすい展開となりそうだ』を予想しています。また、『株安や原油安が続いた場合、リスク回避的な円買い・ユーロ売りが増える可能性がある』とも伝えています。 ポンド・円に関しては『もみ合い』を予想しています。英国内での新型コロナウイルス感染再拡大の影響による景気回復期待の後退や、欧州連合(EU)との通商協議が難航する見通しが、『ポンド売り材料となる』とみています。ただ、英中銀総裁が『将来のマイナス金利導入に慎重姿勢を示していること』や、『8月期国内総生産はプラス成長との見方が多いこと』を背景に、『リスク回避的なポンド売りがただちに強まる可能性は低いとみられる』と伝えています。 豪ドル・円は『弱含み』の展開を見通しています。10月6日の発表予定の政策金利は据え置き(0.25%)と予想されています。また、豪準備銀行(中央銀行)副総裁のデベル氏が9月下旬に行った講演での発言をふまえ、『追加緩和が示唆され、豪ドル売りになる可能性がある』と伝えています。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子 《CN》