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NYの視点:米9月雇用統計:順調な雇用改善示唆か、今後は伸び悪化の可能性も

2020/10/1 7:35 FISCO
*07:35JST NYの視点:米9月雇用統計:順調な雇用改善示唆か、今後は伸び悪化の可能性も 米国労働省はワシントンで2日に最新9月の雇用統計を発表する。市場の平均予想は失業率が8.2%とパンデミックによる経済封鎖が開始された直後の水準まで低下すると予想されている。非農業部門雇用者数は前月比+86.8万人と、伸びは6月に過去最大を記録したのち、縮小基調にある。 先行指標の中で、米労働省が発表する雇用統計と最も相関性が高いとされる民間部門の雇用者数を示すADP雇用統計の9月分は前月比+74.9万人で伸びは8月+48.1万人から予想以上に拡大し6月来で最大となった。8月分も+42.8万人から+48.1万人に上方修正されたため、雇用統計でも順調な伸びが予想される。 一方で、雇用統計よりも現状の労働市場の状況を最も正確にあらわしていると注目されている週次失業保険申請者数は減少がなかなか進まない。各地区の製造業の雇用は若干改善が見られるものの、全米の製造業活動を示すISM製造業景況指数最新8月の雇用は46.4で13カ月連続で50を割り込んだまま。活動の縮小となった。また、サービス業のISM非製造業景況指数の8月雇用も47.9と、6カ月連続で50割れ。雇用の回復は遅い。 経済活動の再開に伴い労働市場は回復基調にある。しかし、パンデミックによる経済への損傷は大きく、さらに一部の新型ウイルスの再燃や追加パンデミック経済支援策へのめどもたたず小売りなどの企業破綻が拡大しつつある。在宅勤務が続く中、猿舘—メントのデイズニーや金融のゴールドマンサックスなど広範にわたる企業が新たに雇用削減計画を発表しており、労働市場が再び悪化する可能性が警戒される。 ■9月雇用統計の先行指標 ・8月ISM製造業景況指数:雇用:46.4、13カ月連続で50を割り込み ・8月ISM非製造業景況指数:雇用:47.9、6カ月連続で50を割り込み ・ADP雇用統計:+74.9万人(予想:+64.9万人、8月:+48.1万人←+42.8万人) ・NY連銀製造業景況指数: 雇用(現状):+2.6(8月+2.4、6カ月平均−9.9) 週平均就業時間:+6.7(−6.8、6カ月平均−16.3) 6か月先 雇用:17.2(8月15.5、6カ月平均14.7) 週平均就業時間:+3.6(2.0、6カ月平均+5.2) ・フィラデルフィア連銀製造業景況指数 雇用(現状):15.7(9.0、6カ月平均−3.6) 週平均就業時間:7.8(11.3、-5.3) 6か月先 雇用:42.7(29.5、6か月平均24.7) 週平均就業時間:30.3(19.1、6か月平均24.7) ・消費者信頼感指数(%) 現況 雇用は十分:22.9(21.4、44.5) 不十分:57.1(55.0、44.5) 困難:20.0(23.6、11.0) 雇用「十分」と「困難」の差:2.9(−2.2、33.5) 6カ月先 雇用増:33.1(29.9、17.6) 雇用減:15.6(21.2、15.4) 変わらず:51.3(48.9、67.0) ・失業保険申請件数 件数 前週比 4週平均 継続受給者数 09/19/20| 870,000| 4,000| 878,250| n/a 09/12/20| 866,000| -27,000| 913,500| 12,580,000 09/05/20| 893,000| 9,000| 973,000| 12,747,000 08/29/20| 884,000| -127,000| 992,500| 13,544,000 08/22/20| 1,011,000| -93,000| 1,069,250| 13,292,000 08/15/20| 1,104,000| 133,000| 1,175,250| 14,492,000 08/08/20| 971,000| -220,000| 1,254,750| 14,759,000 08/01/20| 1,191,000| -244,000| 1,339,000| 15,480,000 ■市場エコノミスト予想 失業率:8.2%(8月8.4%) 非農業部門雇用者数:前月比+86.8万人(8月+137.1万人) 民間部門雇用者数:前月比+87.5万人(7月+102.7万人) 平均時給:予想:前月比+0.2%、前年比+4.8%(8月+0.4%、+4.7%) 《CS》