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NYの視点:米1月雇用統計:雇用ひっ迫で賃金上昇の兆候見極め、利上げペース加速観測も

2018/2/2 7:54 FISCO
*07:54JST NYの視点:米1月雇用統計:雇用ひっ迫で賃金上昇の兆候見極め、利上げペース加速観測も 米国労働省がワシントンで2日に発表を予定している最新1月の雇用統計で、雇用が引き続き20万前後の順調な伸びを継続すると見られている。労働省が発表する雇用統計と持つとも相関関係が強いとされるADP雇用指標が予想を上回り2カ月連続で20万人超の伸びを見せた。市場は18万人ほどの雇用増加を予想。一方で、過去10年間の統計で、1月の雇用は予想を下回る傾向にあるということには注視が必要か。ただ、利上げペースを覆す水準になることは考えにくい。 ADP雇用指標は雇用市場のひっ迫を示しており、失業率が4%を割り込む可能性も指摘されている。市場の平均予想は12月と同じく4.1%。焦点は引き続き賃金だ。米10-12月期単位労働コスト改定値は前期比年率+2.0%と、予想外に3四半期ぶりの大幅な伸びとなった。労働市場のひっ迫がついに賃金の上昇として現れると、年内の利上げペース加速観測も強まることになる。 ■1月雇用統計の先行指標 ・ADP雇用統計:前月比+23.4万人(予想:+18.5万人、12月:+24.2万人) ・ISM製造業景況指数:雇用:54.2(12月58.1) ・NY連銀製造業景況指数: 雇用(現状):3.8(12月22.9) 週平均就業時間:+0.8(12月9.3) 6か月先 雇用:26.9(12月24.0) 週平均就業時間:+16.7(12月6.5) ・フィラデルフィア連銀製造業景況指数 雇用(現状):+16.8(12月+19.7、6カ月平均+18.4) 週平均就業時間:+16.7(+12.6、6か月平均+15.7) 6か月先 雇用:34.9(12月36.1、6か月平均35.5) 週平均就業時間:10.6(12月18.5、6か月平均16.2) ・リッチモンド連銀製造業景況指数 雇用(現状):10(12月20) 週平均就業時間:2(12月8) 賃金::24(12月22) 6か月先 雇用:21(12月26) 週平均就業時間:7(12月9) 賃金::33(12月44) ・消費者信頼感指数 雇用(現状) 十分:37.6(12月36.3、前年同月27.1) 不十分:46.0(12月47.7、前年同月51.80) 困難:16.4(12月16.0、前年同月21.1) 雇用(6か月先予想) 増加:19.0(12月18.9、前年同月19.7) 減少:11.8(12月15.9、14.4) 不変:69.2(12月65.2、65.90) 所得(6か月先予想) 増加:20.4(12月22.7、前年同月18.1) 減少:7.7(12月9.0、9.4) 不変:71.9(12月68.3、72.5) ・失業保険申請件数 件数 前週比 4週平均 継続受給者数 01/27/18| 230,000| -1,000| 234,500 | n/a 01/20/18| 231,000| 15,000| 239,500 | 1,953,000 01/13/18| 216,000| -45,000| 243,500 | 1,940,000 01/06/18| 261,000| 11,000| 250,750 | 1,965,000 12/30/17| 250,000| 3,000| 241,750 | 1,873,000 12/23/17| 247,000| 2,000| 238,250 | 1,905,000 12/16/17| 245,000| 20,000| 236,000 | 1,948,000 12/09/17| 225,000| -11,000| 234,750 | 1,936,000 12/02/17| 236,000| -2,000| 241,500 | 1,889,000 ■市場予想 失業率:4.1%(12月4.1%) 非農業部門雇用者数:前月比+18万人(12月+14.8万人) 民間部門雇用者数:前月比+18.1万人(12月+14.6万人) 平均時給:予想:前月比+0.2%、前年比+2.6%(12月+0.3%、+2.5%) 《CS》