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パウエルFRB議長がコロナウイルスの感染拡大を懸念

2020/1/30 13:23 FISCO
*13:23JST パウエルFRB議長がコロナウイルスの感染拡大を懸念  米FRBは29日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の1.50−1.75%に据え置くことを全会一致で決定した。政策金利の据え置きは予想通り。銀行の超過準備に適用する付利(IOER)を1.60%に引き上げることも決定された。FOMCの声明では「雇用の伸びは堅調で、失業率は低水準にとどまった」と指摘し、現行の金融政策は経済活動の持続的な拡大を支えるために適切との判断も据え置いた。  しかしながら、パウエルFRB議長は会見で、「コロナウイルスの感染拡大は非常に深刻な問題」、「世界の活動を抑制する可能性が高い」との見方を示した。市場関係者の間からは「パウエル議長の発言を意識してリスク回避的な取引は増える可能性がある」との声が聞かれている。29日のニューヨーク市場で米国株式は小幅高となったが、新型コロナウイルスによる肺炎の死者は増加しており、感染拡大は中国などにおける経済活動を抑制していることから、米国株式の先高観は後退し、米長期金利はさらに低下する可能性は残されている。 《MK》