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こう着の中ではいったんは利益確定の流れにも

2020/6/9 8:43 FISCO
*08:43JST こう着の中ではいったんは利益確定の流れにも  9日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが461ドル高だった。5月雇用統計の予想外の改善に加えて、全米経済への貢献度が高く、ウイルス感染被害の大きかったニューヨーク市が8日から第1段階の活動を再開したため、景気回復期待が強まり買い先行の展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の23215円。円相場は1ドル108円30銭台とやや円高に振れて推移している。  シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行の展開になりそうだ。ただし、足元で過熱感が警戒されているほか、週末のメジャーSQを控えていることもあり、次第にこう着感が強まりそうである。昨日の日経平均は300円を超える上昇となったが、日中値幅は150円程度であり、こう着の中ではいったんは利益確定の流れにも向かいやすいところであろう。  また、新型コロナ感染による大きな影響を受けていた銘柄への見直しがみられているが、米国においてもハイテク株がまちまちの動きをみせており、一方でエネルギー株の上昇が目立っている。物色対象に変化が見られる中、これまでの相場のけん引役だったセクターや銘柄等へは利益確定の流れが強まりやすく、反対に出遅れ感のあるセクターや銘柄への物色に向かわせよう。  とはいえ、基本的には先高期待が強まるというよりも、リバランスの流れであり、買い戻しによる動きが中心だろう。全米経済研究所(NBER)は8日、歴史上最も長かった米国の景気拡大期は2月に終了したと宣言。リセッション入りは想定されていたが、アク抜けにはつながりづらいところである。  また、北朝鮮は韓国との通信連絡線を、9日正午をもって完全に遮断し廃棄することになると、国営朝鮮中央通信が伝えている。北朝鮮の動きが物色意欲を後退させる可能性もあるため、大きなトレンドは出難いと見ておきたい。ただし、需給状況は良好であり、ショートポジションは避けておきたいところであろう。 《AK》