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日経平均は25日線処での踏ん張りを見極め

2020/2/10 8:55 FISCO
*08:55JST 日経平均は25日線処での踏ん張りを見極め  10日の日本株市場は、やや売り優勢の展開になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが277ドル安となった。1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上振れ、平均時給の伸びも増加したが、中国では新型コロナウイルスによる肺炎の死者が増加しており、中国経済の鈍化懸念により終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比165円安の23665円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。  雇用統計については、非農業部門雇用者数が前月比22万5000人増となり、コンセンサスの16万5000人増を上回った。また、平均時給は前年同月比3.1%増となり、予想の3%増を上回った。しかしながら、市場の反応は限られており、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響が重石になりやすいだろう。  先週の日経平均は6日に今年最大の上げ幅を記録するなどリバウンドを強め、節目の24000円に接近する局面をみせている。高値接近で戻り待ちの売り圧力が警戒されやすい水準であるほか、新型コロナウイルスの封じ込めが見えてくるまでは、高値更新を意識したスタンスにはなりづらいところでもあろう。目先的にはサポートとして意識される25日線レベルが位置する23600円処での底堅さを見極めたいところであろう。  決算については、今週も1200社近い企業が予定されているが、これで決算発表は一巡となる。概ね主要企業の決算は先週で一巡しているため、今週については中小型株の決算が多く予定されている。そのため、個人投資家主体に決算を手掛かりとした日替わり的な物色が活発しやすいと考えられる。決算が評価されても、翌日以降には違う好決算銘柄へあっさりシフトしやすい局面も想定されるため、値動きの荒さには注意しておく必要がありそうだ。 《FA》