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売り優勢も改めて売り直す流れにはなりづらい
2019/8/21 8:19
FISCO
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*08:19JST 売り優勢も改めて売り直す流れにはなりづらい 21日の日本株市場は、米株安の流れから売りが先行しようが、その後はこれまで同様、こう着感の強い相場展開の中で、下げ渋る展開が意識されそうだ。20日の米国市場では、NYダウが173ドル安となった。米長期金利の低下やイタリアのコンテ首相が辞任を表明したことによる同国の政局不透明感が売りにつながっている。しかし、21日発表されるFOMC議事録や、23日のパウエルFRB議長の講演を見極めたいとの思惑から下値も限られており、直近で650ドル程度の上昇後の反動安の範囲内であろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の20480円。円相場は1ドル106円20銭台とやや円高に振れて推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行しようが、ギャップスタート後は短期筋のカバーも意識され、日経平均は20500円処を挟んでのこう着といった流れになりそうだ。同水準には5日線が位置しており、同線を挟んでの底堅さを見極めたいところである。米長期金利の低下が神経質にさせてくるとみられるが、基本的には経済イベントを控えていることもあり、改めて売り直す流れにはなりづらいだろう。 今週はカンザスシティ連銀主催による定例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエルFRB議長の講演、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)等を控えており、市場の関心は金融政策へ集まりやすい。米追加利下げへの思惑から足元では催促相場的に下げていたこともあり、イベントを前にいったんは足元で傾いているポジションをニュートラルにする格好でのカバーが意識されやすい状況と考えられる。 また、トランプ米大統領は20日、力強い経済成長を維持しつつ、キャピタルゲイン減税を含む経済対策を検討していることを明らかにしている。インフレ連動にすることでキャピタルゲイン税を軽減する案も含め、さまざまな減税案を政権内で検討していると述べており、売り込みづらくさせそうだ。 物色としては先物主導でのインデックス売りから主力処は手掛けづらくなりそうであり、個人主体の材料株物色が中心になりそうである。足元で強含みの動きをみせている、マザーズ市場のバイオ株などの動向も注目されそうである。 《AK》
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