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ギャップ・アップ後は次第にこう着感が強まる

2019/6/19 8:34 FISCO
*08:34JST ギャップ・アップ後は次第にこう着感が強まる  19日の日本株市場はギャップ・アップでのスタートとなり、その後は次第にこう着感が強まりそうである。18日の米国市場では、NYダウが353ドル高と大幅に上昇した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性に言及したことを受けた欧州市場の上昇が波及。その後も、トランプ大統領が習国家主席と電話会談し、6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を開催する意向を示すと、米中貿易摩擦の緩和期待から終日堅調となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比280円高の21190円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートになろう。円相場は1ドル108円40銭台で推移している。  もっとも、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。シカゴ先物にサヤ寄せする格好となりつつも、日経平均は足元でのもち合いレンジ上限レベルであり、このもち合いを上放れるにはエネルギーが足りない需給状況である。米中首脳会談が開催される意向であることは好感するものの、依然として上値追いには慎重である。  また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日、19日に行われており、6月は据え置きがコンセンサスとなっているが、7月の利下げを示唆するシグナルが発せられる可能性があるため、FOMC後に公開される声明文と、パウエルFRB議長の記者会見に市場の関心は集中している。7月利下げを相当織り込んでいる状態であるため、無視することはできないであろう。  また、先物主導によるギャップ・アップであり、買い一巡後は上値を追う参加者は限られているだろう。また、昨日は日経平均こそ0.7%安にとどまっていたが、マザーズ指数は2%を超える下落となっている。日経平均の底堅さが意識される中、中小型株の弱い値動きによって個人のセンチメントも回復しづらく、次第に様子見ムードが優勢になりそうである。 《AK》