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ハイテク上昇期待も基本的にはリバランスが中心

2018/12/11 8:51 FISCO
*08:51JST ハイテク上昇期待も基本的にはリバランスが中心  11日の日本株市場は米国市場が切り返しを見せた流れから自律反発が期待されるが、買い一巡後は引き続き不安定な相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、英国でEU離脱案の議会採決が延期されると、NYダウは一時500ドルを超す下落となった。しかし、その後は半導体株などに買い戻す流れが強まり、NYダウ、ナスダック、S&P500など主要指数は上昇に転じている。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比185円高の21325円となり、まずはこれにサヤ寄せする格好から買いが先行しよう。また、円相場は1ドル113円20銭台と前日の水準から円安に振れて推移していることも安心感につながりそうだ。  ただし、米中貿易摩擦に加えて米景気の鈍化が懸念されてきていることを背景に、リスクオンには向かいづらい状況が続きそうである。週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えており、波乱のSQが警戒されやすい状況でもある。また、シカゴ先物は安いところで20945円と21000円を下回る局面もみられており、先安観から積極的な押し目買いも入りづらい需給状況であろう。米国の流れを受けてハイテク株の動向が注目されるが、基本的にはリバランスが中心になりそうだ。  また、センチメントの悪化により、外部環境の影響が限られている中小型株へも個人主体の換金売りが強まっている。昨日のマザーズ指数は一時3.5%超の下げとなり、テクニカル面では支持線として意識されていた一目均衡表の雲上限を割り込んできている。一方で、外部環境の不透明感が強いが、需給面ではヘッジファンドは米感謝祭後のクリスマス休暇入りによって、売りが一巡してくるところである。薄商いの中でイレギュラー的な価格形成になりやすいところではあるが、キャッシュポジションを高めつつも、中小型の成長銘柄などを冷静に拾うところでもあろう。 《AK》