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自律反発意識も戻り待ちの売り仕掛けを警戒

2018/7/3 8:32 FISCO
*08:32JST 自律反発意識も戻り待ちの売り仕掛けを警戒  3日の日本株市場は自律反発が意識されるが、市場参加者が限られるなかで、神経質な相場展開になりそうだ。2日の米国市場は、貿易摩擦懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となった流れから売りが先行したが、その後はハイテク株主導でじりじりと切り返す展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の21840円となり、前日後場からの大幅な下げに対する自律反発が意識されそうである。円相場は1ドル110円80銭台と横ばい推移をみせている。  ただし、昨日の一時500円を超える急落によって需給状況は悪化しており、戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛け的な動きが出やすいと考えられる。また、米国市場は4日が独立記念日で休場となるが、3日については短縮取引となることもあり、海外勢のフローは限られるとみられる。薄商いの中を、先物主導のインデックス売買に振らされやすい状況は続きそうである。  昨日は心理的な節目の22000円を割り込むと、ポジション圧縮の流れが強まっている。米中貿易摩擦を巡って、企業が投資案件を先送りすることで景気拡大ペースが鈍ることへの警戒があるなか、節目を割り込んだことから短期筋の売り仕掛け的な動きもあったとみられる。また、宮内庁は、天皇陛下にめまいと吐き気の症状があり、しばらくの安静と経過観察が必要と診断されたと発表。天皇陛下の症状を不安視するリスク回避の動きもあったとみられる。  日経平均は直近安値を下回り、一目均衡表では雲下限に接近している。調整幅としては十分であり、目先的には踏ん張りを見せてくるかを見極めたいところ。とはいえ、急ピッチの下落で需給状況は悪化していることを鑑みると、しばらくは戻り待ちの売り仕掛けに注意が必要である。 《AK》