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名実ともに新年度入り

2018/4/2 8:29 FISCO
*08:29JST 名実ともに新年度入り  引き続き、米国と為替をにらみながらも需給の好転から底堅さを増す展開が予想される。11週連続で売り越す海外投資家も3月第2週に続き第3週も、投資主体別売買動向による売り越し幅は減少しており、減少していた裁定買い残も23日をボトムに増加傾向に転じている。過去10年と同様に4月に海外投資家が買いに転じてくるようだと、上値を試す場面もありそうだ。  また、名実ともに新年度入りとなる2日は、企業の現状と先行きのマインド指数である四半期大企業製造業業況判断DIや企業想定為替レートと業績見通しを含む日銀短観が寄付き前に発表される。調査回答期間が2月末から3月末と国内政治と海外リスクが紛糾していた時期の調査だけに、その内容が注目される。最もポイントとなるのは想定為替レートだが、より為替の前提条件が厳しく設定されながらポジティブな結果が出た場合、日本株買いのきっかけとなる可能性も秘めているだろう。  日経平均は僅かではあるが、200日線をサポートしつつ、25日線を捉える場面がみられた。海外勢のフローは限られているほか、金融セクターの弱さを見る限りでは調整トレンドの中でのリバウンドといったところであるが、新年度相場入りとなる今週以降の動向が注目されよう。  米ハイテク株の不安定な値動きが収まるようであれば、日経平均は25日線の抵抗をクリアし、リバウンドが試されることになりそうだ。地政学リスクが一先ず和らいでいることも、リスク選好に向かわせやすいだろう。もっとも、金融セクターのリバウンドが本格化してこないと、自律反発の域は脱せない可能性はある。(村瀬智一) 《AK》