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米株好感も買い一巡後は神経質な相場展開か

2018/2/26 8:37 FISCO
*08:37JST 米株好感も買い一巡後は神経質な相場展開か  26日の日本株市場は底堅い相場展開になりそうだ。23日の米国市場では、セントルイス連銀総裁が年4回の利上げに懐疑的な見方を示したことを受けて債券利回りが低下、これを材料視する格好からNYダウは347ドル高となり、シカゴ日経225先物清算値は22000円を回復している。これにサヤ寄せする格好から買いが先行しよう。  ただし、今週は米国で経済指標の発表が多く予定されており、引き続き結果を受けた長期金利の動向に敏感に反応することになりそうだ。とはいえ、足元では長期金利の上昇局面に対してVIX指数は落ち着きをみせており、2月前半のような波乱相場にはならないだろう。長期金利の上昇に反応する形で金融株の上昇もみられており、金融正常化に向けた動きが期待されるところである。  NYダウは大きく上昇したものの、25日線が抵抗として意識されている。東京市場においても、米国株上昇の追い風がなければ、出来高が膨れず、薄商いの中を先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況が続く可能性は高い。売り越し基調が続いている海外勢の動向に変化がみられるまで、結果的には神経質な相場展開になりやすいだろう。  そのため、物色についても、インデックス連動性の強い値がさ株などより、売り込まれていた好業績の中小型株などの見直しに関心を高めるほうが有効であろう。3月に入るとIPOラッシュともなるため、より中小型株への物色に傾くことになりそうだ。(村瀬智一) 《AK》