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「日本のデジタル化」果実得るのは誰?

2021/4/9 12:30 FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;29819.66;+110.68TOPIX;1963.56;+11.70 [後場の投資戦略]  日経平均は米ハイテク株高を追い風に朝方3万円台に乗せる場面もあったが、その後失速して前場の取引を終えた。前引け時点の騰落率は日経平均が+0.37%、東証株価指数(TOPIX)が+0.60%。日経平均の押し下げ役となっているファーストリテは、堅調な決算だったとはいえおおむね市場予想並み。それに前日には決算を先取りする動きも見られたため、反動安もやむを得ないところか。  ただ、前日説明したとおり、日経平均が3万円の節目を突破するだけのパワーに乏しいという当欄の見立てに沿った値動きとも言える。朝方の3万円台乗せに勇気づけられた向きが多いようだが、これは市場全体の売買が低調ななか、SQ算出に絡んだ売買が買い越しだった影響が比較的強めに出たからだろう。本日ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱で、SQ算出日だったことを考慮するとやや低調か。海外投資家はイースター(復活祭)休暇から復帰しているはずだが、ここ数日の売買代金は1日を通じて2兆円台半ば程度にとどまっている。海外勢の日本株買い意欲が高まっているなどと強気の市場関係者はなお多いが、現状そういったムードは乏しいと言わざるを得ない。  「GAFA」を中心とした米ハイテク株高の追い風は値がさ株に感じられるものの、やはり景気敏感系が選好されていた局面と比べると日本株の優位性は落ちている印象もある。やはり当面、日経平均は3万円近辺での高値もち合いとみておきたい。  一方、新興市場ではマザーズ指数が日経平均の伸び悩みを跳ね返し、+1.28%と堅調な展開だ。ネットショップ作成支援のBASE<4477>が8%の上昇となっており、足元の新型コロナウイルス感染拡大を意識した物色かもしれない。また、AIinside<4488>が一部証券会社のカバレッジ開始を手掛かりに動意づいたほか、外資系証券のカバレッジ開始が観測されたChatwork<4448>も大きく上昇している。  東証1部市場の上昇率上位にランクインしているソフトウェアテストのSHIFTでは、1月に英投資ファンド、クープランド・カーディフ・アセット・マネジメントが大量保有報告書を提出している。このクープランド・カーディフは昨年12月上場したウェルスナビ<7342>やKaizenPF<4170>でも大量保有報告書を提出。また、米運用大手のフィデリティやティー・ロウ・プライスは上場前後のテック企業に積極投資している。3月19日に新規上場したココナラ<4176>のブックビルディングでは海外勢の需要が旺盛で、4月22日上場予定のビジョナル<4194>も同様のようだ。  前日の当欄で一般の個人投資家がテック株の投資機会をうかがっていると述べたが、海外勢も日本のデジタルシフトに熱視線を送っていることが窺える。さて、「日本のデジタル化」の果実を得るのは誰になるのだろうか?(小林大純) 《AK》
関連銘柄 7件
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時価総額 4,173百万円
動画制作・活用クラウドや顧客体験改善ツールの提供を通じて顧客のDX化を支援。コンサルからの展開に強み。トランスフォーメーション部門はM&A効果で売上伸長。営業外収益増。23.12期通期は経常黒字転換。 記:2024/03/31
4176 東証グロース
376
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4194 東証プライム
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時価総額 277,567百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4448 東証グロース
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時価総額 16,651百万円
ビジネスチャットツールを開発・提供。中小企業向けに強み。セキュリティソフトも。24.12期は高成長と利益創出を目指す。中計では26.12期に売上高150億円が目標。今年7月に「kubell」に社名変更へ。 記:2024/03/11
4477 東証グロース
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-4(%)
時価総額 30,237百万円
低コスト・専門知識不要でネットショップの作成・運営ができるプラットフォーム「BASE」を運営。決済サービスも。PAY.JP事業は売上伸長。利用ショップ数、利用金額は増加続く。23.12期通期は2桁増収。 記:2024/02/25
4488 東証グロース
6,100
5/2 15:00
+60(%)
時価総額 24,388百万円
AIを活用したクラウド型の手書き文字認識ツールを開発・販売。OEM提供も。「DX Suite」利用ライセンスは増加。リカーリング型モデルは売上堅調。特別損失のはく落等により、24.3期3Qは最終黒字転換。 記:2024/02/13
7342 東証グロース
1,411
5/2 15:00
-1(%)
時価総額 82,871百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を運営。20~50代の勤労世代が主要顧客。預かり資産1兆1000億円を突破。運用者数の増加や入金好調で、23.12期実績は増収・大幅営業増益。 記:2024/03/23