マーケット
5/2 11:35
38,299.71
+25.66
37,903.29
+87.37
暗号資産
FISCO BTC Index
5/2 12:15:49
8,993,021
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

当面は個別株物色と指数もみ合いを予想

2020/7/28 12:26 FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;22792.76;+76.91TOPIX;1579.88;+3.19 [後場の投資戦略]  本日の東京株式市場は米国株がハイテク関連を中心に反発した流れを引き継いだ。とはいえ、ソフトバンクGや第一三共といった値がさ株の日経平均押し上げ効果が大きく(この2銘柄で約71円押し上げ)、前引け時点での上昇率は日経平均の0.34%に対し、東証株価指数(TOPIX)は0.20%となっている。時価総額上位の自動車株や銀行株は全般にやや軟調。業種別騰落率は方向感に乏しい。東証1部全体では値下がり銘柄の方が多く、ここまでの東証1部売買代金は9000億円にも届かず低調だ。  これから主要企業の決算発表が本格化してくるため、株式市場全体としては積極的な売買を手控えるムードが出てくるのはやむを得ないだろう。本日は東エレクのほか、信越化<4063>、オムロン<6645>、ファナック<6954>、日産自<7201>、HOYA<7741>、キヤノン<7751>などが決算発表を予定している。  米国でもアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など多くの企業の決算発表が予定されているうえ、明日29日にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。金融政策は現状維持との見方が大勢だが、新型コロナの再拡大を受けてゼロ金利政策が長期化するとの観測が広がっている。追加経済対策に伴う国債増発懸念がくすぶるなかでも米長期金利が低位推移し、株価バリュエーションの高いグロース(成長)株の株価下支えとなる一方、日米金利差縮小の思惑から為替が円高傾向に振れ、自動車等の主力輸出株にとっては逆風となりそうだ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)が経済の先行きや今後の金融政策についてどのような認識を示すか注視したい。  このように様子見ムードの強い市場環境だが、決算以外の材料も加わって、第一三共のように個別銘柄の値動きは大きくなっている。期初時点で今期の業績予想を非開示とした企業が多く、新型コロナを巡る情勢は足元でも流動的。株式市場はこれまで新型コロナの影響を強く織り込んできたが、それでも4-6月期決算を受けて今後の見通しを修正する余地が大きいのだろう。  主力株の値幅が大きくなると、通常値動きの大きい中小型株には物色が向かいづらくなる。新興市場ではマザーズ指数が3日続落。新興ハイテク株への根強い期待を支えに大きく値を崩すことはないだろうが、目先は売買が盛り上がりにくくなるとみておきたい。  前日の先物手口を見ると、日経平均先物でクレディ・スイス証券、TOPIX先物でモルガン・スタンレーMUFG証券といった外資系証券が買い越しとなっていた。日銀による上場投資信託(ETF)買い入れとともに、株価指数先物を売り持ちしていた海外勢の買い戻しが株式相場全体の下支えとして機能するだろう。個別株でも東エレクのように信用売り残が信用買い残を上回る「売り長」の銘柄が多く、大方の投資家にとって意外な底堅さにつながっていると考えられる。しかし、やはりコロナ禍中の決算は強弱がはっきり分かれており、日経平均も積極的に上値を追う展開とはなりづらいだろう。当面は個別株物色中心の相場展開となり、日経平均はもみ合い推移すると考えられる。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 6件
4063 東証プライム
6,025
5/2 11:30
-49(%)
時価総額 12,195,341百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
6645 東証プライム
5,440
5/2 11:30
-6(%)
時価総額 1,121,973百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。24.3期3Q累計はヘルスケア事業が堅調。中国におけるネブライザの需要増などが寄与。 記:2024/02/13
6954 東証プライム
4,678
5/2 11:30
+19(%)
時価総額 4,722,661百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
7201 東証プライム
581.4
5/2 11:30
+2.1(%)
時価総額 2,453,924百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7741 東証プライム
18,245
5/2 11:30
-190(%)
時価総額 6,587,832百万円
半導体ブランクスやHDDガラス基板で世界首位。眼鏡レンズやコンタクトレンズ、内視鏡、眼内レンズ、人工骨などのライフケア事業でも実績。光学技術に定評。ライフケア、情報通信とも好調で、3Q累計は増収確保。 記:2024/03/31
7751 東証プライム
4,253
5/2 11:30
-37(%)
時価総額 5,672,494百万円
カメラ、複合機大手。レーザープリンターやデジカメで世界首位。光学技術に強み。レンズ交換式デジタルカメラはミラーレスカメラの新製品中心に堅調。ネットワークカメラ等も需要増。23.12期3Qは増収増益。 記:2024/01/16