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ETF換金売り一巡で需給悪化懸念が後退
2020/7/13 12:26
FISCO
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[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;22677.25;+386.44TOPIX;1566.15;+30.95 [後場の投資戦略] 先週末の米国株式市場では、ウイルス治療薬に期待が広がり、株価を押し上げた。主要国の株式市場は、金融財政政策による景気回復期待が相場を下支えし、新型コロナ感染症拡大への警戒感が上値抑制要因となる構図が続いているが、先週末の米国株式市場は上値を抑える蓋が少し軽くなったようだ。こうした、下値支持要因と上値抑制要因に挟まれた株式市場の構図は、当面続くとみられる。 このような構図に加え、今週から米国で4-6月期決算の発表が本格化する。また、今月末からは日本企業も21年3月期第1四半期(20年4-6月)決算の発表が相次ぐ。もみ合いが続く株式市場だが、これらの結果次第では株価変動要因となりそうだ。特に今週は米国で金融大手の決算発表が相次ぎ、ポジティブであれネガティブであれ、株価への影響が大きくなる可能性があり、注意が必要だ。 さらに、中国経済への目配りも怠れない。今週、中国では、14日に6月の貿易統計、16日に4-6月期の国内総生産、6月の工業生産高、小売売上高、固定資産投資など、重要統計の発表が集中する。中国株は7月に入り大きく上昇しており、統計内容によっては株価が大きく変動し、東京株式市場にも影響する可能性がある。アンテナを高くしておきたい。 さて、後場の東京市場で、日経平均は底堅く推移しそうだ。先週まで、特に後場の株価の重しとなっていたETFの分配金捻出のための売りが一巡したとみられ、積極的な買いを手控えていた投資資金の買いも期待できる。また、14-15日に開かれる日銀金融政策決定会合では、現状の金融緩和政策の維持が決まるとみられており、金融財政政策が相場を支えるという構図が継続しそうだ。テクニカル面では、下値支持線として意識される25日移動平均線が22400円台にある。先週末に割り込んだものの今日前場で回復しており、上昇トレンドは続いていると指摘する向きもある。 《AK》
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