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米中対立の激化も警戒材料

2020/6/18 12:27 FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;22229.02;-226.74TOPIX;1574.92;-12.17 [後場の投資戦略]  昨日の東京市場は日経平均が安い一方、JASDAQ平均、マザーズ指数は上昇。昨日の米国市場ではダウ平均がマイナスに沈んだ一方、ナスダックは伸び悩んだもののプラス圏で取引を終えた。本日前場の日経平均は、マイナス圏で軟調な動きだったが、一方で、JASDAQ平均、マザーズ指数はプラス圏で推移する場面もあるなど本日も底堅い動きだった。  全体としては、米国市場、東京市場とも、金融政策や財政政策が株価を下支えする一方、新型コロナウイルス感染再拡大や米中対立の激化への懸念や、朝鮮半島の地政学リスクへの警戒感、じわりと進む円高・ドル安などが上値を抑えている。主力株は積極的には手掛けにくく、米ナスダック市場や日本の新興市場などの、懸念材料にやや距離を置いた銘柄に資金が向かいやすくなっている。  さらに、来週24日は市場関係者にとって嬉しいイベントの日だ。新型コロナウイルス感染拡大による市場急落で、しばらくの間停止を余儀なくされていた新規上場(IPO)がこの日から再開される。記念すべき再開初日の上場は、チラシ・買い物情報サービスのロコガイド<4497>、実演販売のコパ・コーポレーション<7689>、画像認識ソフトのフィーチャ<4052>の3社だ。事業内容も多彩である。上場市場はいずれもマザーズ市場。新興市場に久々に新風が吹きこまれることになる。バイオやIT、ネット関連などに加え、「新規公開株」という新たなカテゴリーが加わることで、新興市場はさらに活性化しそうだ。  テクニカル面では、昨日、日経平均の75日移動平均線が2月下旬以来久しぶりに上向きに転じた。また、本日は25日線が200日線を上回ってきており、こちらも3月中旬以来と久々の転換点だ。日経平均は次の上昇波動に備えてチャートが整うのを待っているようにも見える。そうした意味では、上昇態勢が整うまでは、やはりしばらくの間は新興市場に資金が向かいやすそうか。  さて、後場の日経平均。昨日の米国市場でダウ平均が取引終了にかけて軟調だったことや、今日の午前、ダウ平均先物が昨日のダウ平均終値に比べ500ドル近く安くなったことなどで、今晩の米国市場への警戒感がやや高まりやすい。今晩は、米新規失業保険申請件数や6月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数など株価に影響力のある統計の発表も予定されている。後場の日経平均も戻りの鈍い展開となりそうだ。 《AK》
関連銘柄 3件
4052 東証グロース
493
11/22 15:30
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時価総額 2,887百万円
画像認識ソフトウェアの開発・販売を行う。モビリティ事業が主力。スマートインフラ事業、DX事業までサービス分野拡大。ボッシュと資本業務提携。ボッシュとの提携効果などで受託開発収入は伸びる。先行投資実施。 記:2024/07/01
4497 マザーズ
2,710
9/28 15:00
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時価総額 26,544百万円
チラシ・買物情報サービス「トクバイ」や小売店の混雑状況が確認できる「混雑ランプ」を運営。湖南市とICT活用情報発信で連携。くふうカンパニーとの統合で9月上場廃止、10月持ち株会社へ。21.3期は増収増益。 記:2021/06/24
7689 東証グロース
575
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 1,704百万円
生活用品などをTV通販番組、店頭で実演販売。インターネット通販、実演販売士の派遣、実演販売専門店「デモカウ」の運営等も。実演販売士の育成システムが強み。ラジオ媒体における商品販売の強化などに取り組む。 記:2024/08/06