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先安観強まりセンチメントは悪化傾向、成長銘柄を冷静に拾う

2018/12/10 12:21 FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)] 日経平均;21191.23;-487.45TOPIX;1587.87;-32.58 [後場の投資戦略]  日経平均は10月安値とのボトムを形成できるかが注目されるところであろう。ただし、米株先物が弱い動きをみせており、様子見姿勢が強い中では、押し目を拾う動きは限られよう。反対に先安観からセンチメントは悪化傾向にあり、薄商いの中を小さなエネルギーでも下に振れやすい需給状況となっている。米中首脳会談で貿易戦争の一時休戦が合意された後、いったんはリスク回避姿勢が後退しただけに、梯子を外された格好でもあり、ポジション圧縮の流れが強まっていると考えられる。また、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えていることも、急落によってヘッジ対応の売りといった動きに向かわせやすく、より値幅が出やすくなっている。  センチメントの悪化により、外部環境の影響が限られている中小型株へも個人主体の換金売りが強まっているようである。マザーズ指数は3.5%超の下げとなり、テクニカル面では支持線として意識されていた一目均衡表の雲上限を割り込んできている。一方で、外部環境の不透明感が強いが、需給面ではヘッジファンドの売りが一巡してくるところであり、イレギュラー的な価格形成になりやすいところではあるが、成長銘柄などを冷静に拾うところでもあろう。 《AK》