マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 17:54:41
15,254,344
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は3日続落、「手掛けづらくなってきた」印象

2020/11/20 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は3日続落、「手掛けづらくなってきた」印象  日経平均は3日続落。167.65円安の25466.69円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。  19日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反発し、44ドル高となった。新型コロナウイルスのワクチン実用化が視野に入る一方、広範に行き渡るには時間がかかるとみられ、足元の感染再拡大を懸念した売りが先行。週間の新規失業保険申請件数が予想外に増加したことも嫌気されたが、追加経済対策の交渉再開で与野党が合意したことが明らかになると上昇に転じた。しかし、ムニューシン財務長官が連邦準備理事会(FRB)の緊急融資プログラムについて、一部を期限となる12月31日以降は延長しない方針を示したと伝わり、NYダウ先物が時間外取引で下落。本日の日経平均はこうした流れから147円安でスタートすると、寄り付き後は軟調もみ合いとなり、前引けにかけて一時25442.60円(191.74円安)まで下落した。  個別では、ファーストリテ<9983>が2%超下落し、前日に続き日経平均の押し下げ役となっている。米テスラがエアコン参入に意欲を示し、ダイキン<6367>は3%を超える下落。新型コロナ感染拡大を受けてOLC<4661>も売られている。その他売買代金上位ではソニー<6758>やキーエンス<6861>が軟調で、トヨタ自<7203>は小幅に下落。前日の取引時間中に決算発表したMS&AD<8725>は一転急反落し、藤久<9966>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、米ハイテク株高を受けてソフトバンクG<9984>が2%を超える上昇となり、SUMCO<3436>などの半導体関連も高い。任天堂<7974>はしっかり。日立<6501>による売却が報じられた日立金<5486>は急伸。また、日本金属<5491>がストップ高を付け、東証1部上昇率トップとなっている。  セクターでは、保険業、パルプ・紙、空運業などが下落率上位。半面、鉄鋼、情報・通信業、金属製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の49%、対して値上がり銘柄は45%となっている。  ニューヨーク市のデブラシオ市長が新型コロナ感染拡大で飲食店やスポーツジムの屋内営業を中止する可能性を示唆するなか、ムニューシン氏が緊急融資プログラムの一部の延長を拒否。NYダウ先物が時間外取引で下落し、本日の東京市場でも売りが先行する展開となった。一方、議会執行部が追加経済対策の交渉再開で合意したほか、大統領選におけるジョージア州の得票再集計は民主党・バイデン前副大統領の優位変わらずなどと伝わっており、このあたりが安心材料になってNYダウ先物、日経平均とも足元ではひとまず下げ渋っている。  売買代金上位の動向を見ると、米半導体関連株の上昇に伴い東エレク<8035>が反発しているものの、前日に続きファーストリテなど一部値がさ株が日経平均を押し下げている格好だ。テスラ参入による競争激化懸念から売られたダイキンとファーストリテの2銘柄で日経平均を約107円押し下げている。一方、日経平均が0.65%の下落で前場を折り返したのに対し、東証株価指数(TOPIX)は0.25%の下落と相対的に底堅い。ファーストリテや東エレクといった値がさ株主導で日経平均が上昇してきた反動に加え、NTT<9432>によるNTTドコモ<9437>株の公開買付け(TOB)及び完全子会社化に伴う資金還流が見込まれるなど、TOPIX型銘柄に需給面の好材料が多いことが影響しているようだ。  とはいえ、本日の反発が示すとおり、東エレクなどはコロナ渦中に相対的に買い安心感がある。先だって述べているとおり、当面は循環物色の流れが継続しそうだ。  他方で、本日ここまでの東証1部売買代金は1兆円を割り込んでいる。3連休が控えていることもあるだろうが、特殊要因を除くとここ数日でも売買代金の低下傾向が見られており、「積極的な売買を手掛けにくい」というムードがじわり広がっていることが窺える。新型コロナ再拡大が脅威となる一方、経済・金融政策の下支え期待は根強い。売りにも買いにも傾きづらくなり、「売買代金の低迷と日経平均のこう着」といういつか見た光景が再び目の前に広がってきたようだ。新興株もやはり直近の需給悪化がネックとなって目先の反発は鈍く、市場参加者にとっては手掛けづらい環境かもしれない。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 17件
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4661 東証プライム
3,382
11/22 15:30
-21(%)
時価総額 6,150,001百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
5486 東証プライム
2,177
12/28 15:00
-3(%)
時価総額 933,724百万円
高機能材料メーカー。高級特殊鋼、希土類磁石、素形材製品が柱。23.3期1Qは需要回復。通期でも収益好転を見込む。米国ファンドが遅延していたTOBを開始。TOB価格は2181円。TOB成立ならば上場廃止に。 記:2022/10/15
5491 東証スタンダード
654
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 4,382百万円
1930年創業のステンレス精密圧延・加工メーカー。冷間圧延ステンレス鋼帯、みがき特殊帯鋼に強み。自動車駆動部品用高精度異形鋼など加工品事業も。販売価格の是正や生産効率の改善、コストダウンなどに取り組む。 記:2024/08/19
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
3,531
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 5,678,604百万円
3メガ損保の一角。三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、三井ダイレクト損害保険などを傘下に収める。総資産は27兆円超。事業・リスクポートフォリオなどの変革で安定収益基盤の構築を図る。 記:2024/10/09
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9966 東証1部
773
12/28 15:00
-4(%)
時価総額 9,509百万円
手芸専門店チェーン。「クラフトハートトーカイ」等を全国展開。生活雑貨専門店も運営。384店舗展開。エポック社と業務提携。通信販売部門は増収。生地部門が牽引。特別損失減少。21.6期通期は大幅最終増益。 記:2021/09/16
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17