マーケット
5/17 11:35
38,782.08
-138.18
39,869.38
-38.62
暗号資産
FISCO BTC Index
5/17 12:08:54
10,204,144
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は続落、戻り鈍い、資金の逃げ足の速さには注意が必要

2019/5/30 12:10 FISCO
*12:10JST 日経平均は続落、戻り鈍い、資金の逃げ足の速さには注意が必要 日経平均は続落、戻り鈍い、資金の逃げ足の速さには注意が必要  日経平均は続落。178.46円安の20824.91円(出来高概算5億6189万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、貿易摩擦問題を巡り、中国が米国への対抗措置としてレアアースの輸出制限を検討していることが報じられたことが嫌気され、主要3指数は揃って続落。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の20875円となり、本日の東京市場は朝方は節目の21000円を割り込んで売り先行でのスタートになった。その後も、為替相場において前日日中比でやや円安方向に振れていたが、21000円を前に戻りの鈍い相場展開が続いた。また、前場中ごろに開始された中国・上海総合指数の軟調推移を背景に、指数先物に対する短期筋による断続的な売りなども観測された。  セクターでは、石油・石炭製品が1%高となったほか、保険業、鉱業、海運業、ゴム製品、銀行、鉄鋼が上昇した一方で、パルプ・紙、その他製品、精密機器、医薬品、食料品、小売、電気・ガス業、サービス業は軟調。売買代金上位銘柄では、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、武田薬<4502>、資生堂<4911>、花王<4452>、日立<6501>などが軟調。一方で、米半導体SOX指数の5日ぶりの反発を受けた東京エレクトロン<8035>が2%高となったほか、ファナック<6954>、SUMCO<3436>、三菱商事<8058>などは上昇。そのほか、レアアース関連として、東邦チタニウム<5727>や大阪チタ<5726>などの上昇も目立った。  足元で話題となっている中国によるレアアースの供給制限は米産業界に大打撃となるほか、米中対立の長期化が世界経済に悪影響を与えるとの見方が市場で強まっている。これを受け、世界的に株式保有を減らして債券の持ち高を増やす動きが顕著になっている。なかでも、米10年債利回りは2017年9月以来の水準まで低下。この流れからか、4月にみられた海外投資家による日本株買いの動きにも陰りがみられており、5月以降は現物・先物ともに日本株は売り越し基調となっている。やはり、6月末に開催される主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議の場における米中トップによる会談を前に、日経平均のリバウンドの余地に目を向ける海外投資家は増加しにくいと見られる。  他方、6月限の225オプション市場においても、プットオプションが優位な需給状況が続いている。プットサイドで最も売買高・建て玉ともに積み上がっている水準が権利行使価格20000円処となっているほか、そのほかダウンサイドにおいても19500円、19000円、18500円商いが集中している格好である。国内外の投資家が目先の日経平均に関しては下方へのリスクに備える向きが優勢になってきているようだ。本日の東京市場における個別物色としては、前述の通り、半導体関連の一角やレアアース関連などに関心が向っている。後場にかけてのこれらの動意をみせる銘柄に対して短期資金が引き続き向かう地合いは続く可能性はあるものの、相場全体の地合いとしては資金の逃げ足が速くなりやすい点にも十分留意しておきたいところである。(雲宮 祥士) 《AK》
関連銘柄 13件
3436 東証プライム
2,493.5
5/17 11:30
-17.5(%)
時価総額 873,161百万円
半導体用シリコンウエハで世界2位。最先端ロジック半導体向けに強み。23.12期は顧客の在庫調整が痛手に。24.12期はAI需要を追い風に半導体需要が上向く見通し。だがウエハの需要回復は年後半になる見込み。 記:2024/04/04
4452 東証プライム
6,967
5/17 11:30
-11(%)
時価総額 3,309,325百万円
トイレタリー国内最大手。リビングケアやヘルスケアに加え、油脂や機能材料等のケミカル製品を製造、販売する。化粧品でも大手。23年12月期は化粧品やケミカルが足踏みも、トイレタリーが増加。利益率も改善傾向。 記:2024/02/08
4502 東証プライム
4,133
5/17 11:30
-5(%)
時価総額 6,539,543百万円
製薬最大手。糖尿病治療薬のピオグリタゾン、消化性潰瘍治療剤のランソプラゾールなどを展開。希少疾患部門は売上増。フォン・ヴィレブランド病治療剤「ボンベンディ」は米国で需要増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/10
4911 東証プライム
4,967
5/17 11:30
+105(%)
時価総額 1,986,800百万円
大手化粧品メーカー。世界でも有数。スキンケアやメイクアップ、フレグランス、化粧用具等の高級化粧品を製造、販売する。23年12月期は国内が黒字化。欧米やアジアが堅調も、中国の日本製品買い控えが影響した。 記:2024/02/24
2,558
5/17 11:30
-38(%)
時価総額 94,134百万円
航空機用スポンジチタンで世界首位。高純度チタンも。日本製鉄、神戸鋼が大株主。高機能材料事業は苦戦だが、チタン事業は輸出スポンジチタン中心に大幅増収。24.3期3Qは大幅増収増益。通期業績予想を上方修正。 記:2024/04/07
5727 東証プライム
1,229
5/17 11:30
-5(%)
時価総額 87,592百万円
チタンメーカー。スポンジチタンやチタンインゴッド、高純度チタンの提供に加え、プラスチック等の製造用触媒等を手掛ける。金属チタンは航空機向け等の堅調な需要続く。24.3期3Q累計は金属チタン事業が増収。 記:2024/02/03
6501 東証プライム
14,400
5/17 11:30
+90(%)
時価総額 13,947,437百万円
総合電機大手。ITサービスやエネルギーソリューション、鉄道システム、家電・空調システム等を手掛ける。鉄道システムは大口案件の進展で増収。水・環境部門は空調システム事業が拡大。24.3期3Qは2桁最終増益。 記:2024/02/10
6954 東証プライム
4,595
5/17 11:30
-15(%)
時価総額 4,638,868百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
7974 東証プライム
8,516
5/17 11:30
-84(%)
時価総額 11,059,644百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
36,080
5/17 11:30
-740(%)
時価総額 17,016,519百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8058 東証プライム
3,366
5/17 11:30
-10(%)
時価総額 14,515,814百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。24.3期3Q累計は天然ガス部門が増益。LNG販売事業が牽引。産業インフラ部門なども収益増。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
41,060
5/17 11:30
-320(%)
時価総額 13,066,154百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,518
5/17 11:30
-21(%)
時価総額 14,676,122百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10