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日経平均は3日ぶり大幅反発、米中摩擦の緩和期待などで25日線上回る

2019/1/18 12:14 FISCO
*12:14JST 日経平均は3日ぶり大幅反発、米中摩擦の緩和期待などで25日線上回る  日経平均は3日ぶり大幅反発。272.65円高の20674.92円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。  17日の米株式市場ではNYダウが162ドル高と3日続伸。ムニューシン財務長官が通商交渉での中国側の譲歩を引き出すため、現在実施している対中関税の緩和を提案したことが報じられ、中国での売上が大きい企業を中心に買いが広がった。週間の米新規失業保険申請件数の減少や米1月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数の予想上振れもあって、円相場は1ドル=109円台まで下落。本日の日経平均は米株高や円安を好感して70円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を広げる展開となった。業績下方修正を発表した日本電産<6594>が売り一巡後に下げ幅を縮めて安心感につながったほか、中国などアジア株の上昇も支援材料となったようだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の8割強となっている。  個別では、任天堂<7974>やJT<2914>が2%超、東エレク<8035>が3%超の上昇となった。JTは加熱式たばこの新製品を発売すると発表している。ネクソン<3659>は商いを伴って急伸。前日に一部証券会社の目標株価引き上げが観測されている。その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、武田薬<4502>などがしっかり。また、前日に1000億円規模の金融支援要請などと報じられた千代化建<6366>が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、前述の日本電産は2%超の下落で前場を折り返した。朝方には8%近く下落する場面もあったが、買い戻しが入ったようだ。その他ではSUMCO<3436>などが軟調で、HOYA<7741>は3%超下落した。村田製<6981>やキーエンス<6861>は小安い。また、群栄化<4229>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、全33業種がプラスとなり、海運業、建設業、水産・農林業、食料品、医薬品が上昇率上位だった。  日経平均は米中摩擦の緩和期待などを背景に大幅反発している。日足チャートでは前日まで上値抵抗となっていた25日移動平均線を上回り、短期筋による先物買いや個人投資家による日経レバETF<1570>買いを誘いやすいところだろう。また、業績下方修正の日本電産が下げ渋りを見せていることで、来週から始まる10-12月期決算発表後のあく抜けにも期待が高まる。前場の日経平均を押し上げた中国・上海総合指数の上昇は足元一服しているものの、後場の日経平均も堅調に推移しそうだ。  短期的に節目の21000円近辺まで戻りを試す場面もありそうだが、来週後半から決算発表が始まることで個別物色の様相が強まるだろう。日本電産に見られるように株価は業績下振れリスクをかなり織り込んだ水準と考えられるが、米中摩擦の影響等が顕在化するなかで業績動向はセクターや個別企業ごとに強弱が分かれそうだ。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 15件
2914 東証プライム
4,236
11/22 15:30
+32(%)
時価総額 8,472,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3659 東証プライム
2,197
11/22 15:30
+48.5(%)
時価総額 1,902,323百万円
PCオンラインゲーム、モバイルゲームを世界展開。NXC保有IPを活用したPCゲームの開発に強み。中国や韓国で人気タイトルを複数保有。北米及び欧州は売上伸長。「デイヴ・ザ・ダイバー」などが売上貢献。 記:2024/06/13
4229 東証プライム
2,744
11/22 15:30
+34(%)
時価総額 24,691百万円
素材メーカー。工業用フェノール樹脂や高機能繊維の製造・販売等を行う化学品事業が柱。でんぷん糖製品などの食品事業、不動産活用業も。配当性向40%目安。注力分野への積極投資、高付加価値製品の開発強化図る。 記:2024/07/26
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
6366 東証スタンダード
342
11/22 15:30
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時価総額 89,031百万円
プラントエンジニアリング大手。LNG受入基地建設で国内トップシェア。三菱商事が筆頭株主。世界中でプラント建設実績。水素サプライチェーンの構築等も。主要案件のインドネシア銅製錬は2024年に完工予定。 記:2024/06/29
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7741 東証プライム
19,375
11/22 15:30
-95(%)
時価総額 6,799,831百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
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+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17