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日経平均は続落、週明けの米国市場の動向を警戒する流れも

2018/10/22 12:16 FISCO
*12:16JST 日経平均は続落、週明けの米国市場の動向を警戒する流れも  日経平均は続落。69.54円安の22462.54円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えた。19日の米国市場ではNYダウは上昇したものの、ハイテク株の弱い値動きからナスダックは下落するなか、売り優勢の展開で始まった。また、トランプ米大統領は、米国が旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する意向を表明。ロシアとの緊張が警戒され、日経平均は前場半ばに一時22271.59円まで下げ幅を広げる局面もみられた。その後は中国・上海指数の上昇を受けて下げ幅を縮めるなど、外部環境に振らされる相場展開となった。  東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは石油石炭、精密機器、医薬品、機械、情報通信が軟調。半面、水産農林、鉱業、食料品、その他金融が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、エーザイ<4523>、ダイキン<6367>、アステラス製薬<4503>が重石となっている。  日経平均は直近安値水準でのこう着が続いているが、米・ロシアとの緊張を警戒した地政学リスクによる買い手控えのなか、インデックスに絡んだ売買に押されたものの、上海指数の上昇を背景に下げ幅を縮めている。東証1部の出来高が5億株程度と薄商いの中であり、引き続き外部環境の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。もっとも、下げ渋る動きはみられているが、週明けの米国市場では改めて地政学リスクへの警戒感が高まる可能性もあるため、戻り売り圧力は強そうである。  また、中小型株もまちまちであり、証券会社による強気格付けなど個別に材料が出ている銘柄以外は利益確定の流れが目立っている。今週から決算発表が本格化してくることもあり、日替わり的な個別物色の流れが続くことになろう。また、薄商いの中でイレギュラー的な価格形成になりやすい。特に個人主体の中小型株については大きく振れる可能性があるため、冷静に押し目を狙いたいところである。 《AK》
関連銘柄 4件
4503 東証プライム
1,572
11/26 15:30
±0(%)
時価総額 2,844,790百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4523 東証プライム
4,619
11/26 15:30
-34(%)
時価総額 1,369,843百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6367 東証プライム
18,505
11/26 15:30
-235(%)
時価総額 5,424,075百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17