バリュー株投資の父・ベンジャミン・グレアム氏の銘柄選別条件を参考にスクリーニング条件を設定しました。
グレアム氏はウォーレン・バフェットの育ての親で、バフェットはコロンビア大学でのグレアムの教え子の中で唯一A+をもらった生徒でした。
(ベンジャミン・グレアム氏)
グレアムは、投資を行う際必ず守ってもらいたいこととして、「企業の有形資産価値を大幅に上回る価格の株には手をださない。」ことを挙げています。そして実際に株式を購入する際は、過去10年かそれ以上にわたってその企業が安定した収益を上げており、将来起こりうる低迷に備えた十分な規模と財政的な力を備えていることを確認しなければならないと述べています。
グレアムが購入した株式の大半は割安株で、企業が「内在」する価値以下の金額で買う方針を取りました。いわゆる成長株には、本来その企業が有している収益力をはるかに上回る株価がつくことがある。人気が高いこういった銘柄には将来の収益に対する控えめな見積もりから、十分な安全域を確保できない株価がつく傾向があるが、割安株は株価がその企業のもつ評価額よりも安い状態にあるため、計算ミスや運の悪さを十分にカバーできる安全域があると説いています。
市場から過小評価された株式を購入するというのが、グレアムの取った投資方針でした。
では具体的に上記の条件をスクリーニング条件として設定していきます。
企業が「内在」する価値以下の金額で買う、市場から過小評価された株式を購入する
グレアム氏は投資の方針として上記の事柄を上げており、ここではスクリーニング条件としてPBRの最大値を0.7倍とします。
過去10年かそれ以上にわたってその企業が安定した収益を上げているか?その1
グレアム氏は投資対象となる企業について、過去10年かそれ以上にわたってその企業が安定した収益を上げているか見極める必要があると説いています。そこでここではスクリーニング条件として営業利益CAGR(年平均成長率)5%を設定します。
過去10年かそれ以上にわたってその企業が安定した収益を上げているか?その2
収益が安定している企業を選別するために、売上高変化率が連続して過去10期に渡り10%以内に収まっている企業が選ばれるようにスクリーニング条件を設定します
低迷に備えた十分な規模と財政的な力を備えていること
グレアム氏は、将来起こりうる低迷に備えた十分な規模と財政的な力を備えていることを確認しなければならないと説いており、ここではスクリーニング条件として自己資本比率の最小値40%を設定します。
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