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MakerDAO、トレードファイナンスに分散型金融を活かす取り組み【フィスコ・暗号資産コラム】

2020/6/23 14:44 FISCO
*14:44JST MakerDAO、トレードファイナンスに分散型金融を活かす取り組み【フィスコ・暗号資産コラム】 ブロックチェーンのレンディングプロトコルであるMakerDAO(メイカーダオ)は、米ドルの価値に紐づけされたステーブルコイン「DAI」の裏付け資産として、トークン化された現実世界の資産を含める取組みを進めている。ニューヨークのデジタル資産とブロックチェーンニュースメディアThe Blockが6月9日、伝えている。 MakerDaoとは、仮想通貨を担保にステーブルコインDAIを発行するレンディングプロトコルだ。自立分散型組織(DAO)として運営され、ガバナンストークン「MKR」の保有者が投票を介してネットワークを管理している。これまでDAIは、イーサリアム(ETH)やベーシック・アテンション・トークン(BAT)などの仮想通貨を担保資産としてきた。 スタートアップCentrifugeが提出した「トークン化された現実世界の資産」を担保資産に加えるプロポーサルは、6月初旬のコミュニティ投票で賛成多数で可決した。2つの新しい担保資産となるのは、ConsoleFreightという物流システムで取り扱う貿易書類等のインボイスと、Paperchainという音楽配信サービスのロイヤリティをそれぞれトークン化したものだ。 NFT(非代替性トークン)担保型ローンシステムTinlakeを構築しているCentrifugeは、今後数か月かけてオラクルの選択やリスクモデル開発、スマートコントラクトのセキュリティ監査に着手する。その後、イーサリアム・スマートコントラクトへの統合についてMakerDAOで最終的な投票が実施される見通しだ。 MakerDAOの投票結果は、分散型金融(DeFi)領域に初めてトレードファイナンスを取り入れる可能性を切り開いている。ステーブルコインDAIは主要な仮想通貨取引所に上場しているため、Centrifugeのユーザーは仮想通貨ローンを換金することで、事業資金を調達できる。MakerDAOの創設者であるルーン・クリステンセン氏はCoinDeskに対して、より多くの現実世界の資産を取り入れる意向を示している。 (記事提供元:HEDGE GUIDE<https://hedge.guide/>) HEDGE GUIDEは、投資初心者向け金融・投資メディアです。資産運用や投資判断に役立つニュースやノウハウ、企業インタビューなど独自に取材・分析した記事を配信しています。 《SI》