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三ッ星<5820>、小型株の経営権奪取を得意とする株主グループが「社長解任」の臨総請求

2022/5/11 12:57 FISCO
*12:57JST 三ッ星<5820>、小型株の経営権奪取を得意とする株主グループが「社長解任」の臨総請求 三ッ星<5820>は5月12日、同社の行く末を大きく左右する臨時株主総会を開催する。この臨時株主総会はアダージキャピタル有限責任事業組合の株主提案が決議される予定だが、その内容は「現社長を含む取締役3名の解任」「新規取締役3名の選任」「監査等委員である取締役1名の選任」というもの。すなわち、三ッ星の経営権奪取がアダージキャピタルの狙いである。 同社は作業現場などで使用されるキャブタイヤケーブルの大手で、特に高耐久・高耐水分野で高いシェアを誇る。近年は高付加価値化に向けた製品ラインナップの絞り込みと先行投資を行ったことで営業利益は漸減傾向であったが、2022年3月期からは高付加価値品の販売増により復調。2022年3月期通気の連結業績予想については、売上高が前期比13.9%増の87億円、営業利益が同41.9%増の2.8億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同32.7%増の2.5億円としている。これから本格的に攻めの経営を行おうとしていた矢先の株主提案だった。 今回の株主提案の背後には小型株の経営権奪取を得意とする「株主グループ」の影がチラつく。提案株主はアダージキャピタルだが、実態としては多数の関係者が買い集めを行っていると見らている。その中核とされているのが、株式会社和円商事およびその代表取締役の本多敏行氏だ。三ツ星の開示によれば、和円商事ら関係者は少なくとも21.63%を保有しているとされる。 和円商事らによる上場企業の経営権奪取は2020年にプラコー<6347>と北日本紡績<3409>でも実行され、いずれのケースでも業績と株価の低迷、和円商事や本多敏行の関連企業との不透明な取引関係が生じていると三ツ星は主張する。株主提案の取締役候補に同社の業界経験者はおらず、経営権の奪取が実現した場合、経営の混乱は必至と見られる。 今年で創業70周年を迎える同社だが、今が創業以来最大の正念場といえるだろう。命運を分ける株主総会は5月12日の午前10時に開かれる。 《FA》
関連銘柄 3件
3409 東証スタンダード
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時価総額 2,027百万円
アラミド繊維原料などの合繊紡績糸を製造・販売。帝人からの受託生産が多い。中東向け民族衣装用生地なども。円安寄与などでテキスタイル事業は大幅増益。営業外収益は増加。24.3期2Q累計は経常黒字転換。 記:2024/02/02
5820 東証スタンダード
1,550
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電線事業会社。キャブタイヤケーブルでトップシェア。フッ素系高機能チューブも手掛け、漁業機器用電線や水中建機用電線、下水道管などの管更生部材など水回りに実績。負ののれん発生益計上で、3Q累計は最終黒字転換。 記:2024/02/06
6347 東証スタンダード
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時価総額 1,989百万円
インフレーションフィルム成形機で国内トップクラス。ブロー成形機やプラスチックリサイクル機器も手掛ける。成型機、リサイクル装置は売上順調。24.3期3Qは2桁増収。損益面は一部工事の追加コスト発生等が重し。 記:2024/02/26