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20日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、好決算銘柄に利食い売り

2024/8/20 18:00 FISCO
*18:00JST 20日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、好決算銘柄に利食い売り 20日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比58.49ポイント(0.33%)安の17511.08ポイントと3日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.28ポイント(0.49%)安の6195.58ポイントと4日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は745億3270万香港ドルに縮小している(19日は944億1470万香港ドル)。 戻り売りが優勢となる流れ。上海総合指数はこのところ上昇基調を強め、足元で約1カ月ぶりの高値水準を回復していた。前日までの好地合いを継いで買い先行したものの、一段の好材料に乏しい中、指数は程なくマイナスに転じた。寄り付き前に発表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、銀行貸出の指標となる1年物LPRが3.35%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRが3.85%に据え置かれた。予想通りとあって、相場に対する影響は限られている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が6.5%安、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が5.6%安、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が4.8%安と下げが目立った。華潤ビールと恒安国際集団は前日の昼に中間決算を発表。19日後場の株価は上昇で反応したが、この日は好材料の出尽くし感が意識された。また、京東健康も好決算を手がかりに、前日まで大幅続伸している。 セクター別では、中国の不動産が安い。中国奥園集団(3883/HK)が6.9%、世茂集団HD(813/HK)が4.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.3%、中国金茂HD(817/HK)が3.1%ずつ下落した。 石炭・石油セクターもさえない。エン鉱能源集団(1171/HK)が7.2%安、中国中煤能源(1898/HK)が1.4%安、中国石油天然気(857/HK)が2.3%安、中国海洋石油(883/HK)が1.9%安で引けた。原油安を嫌気。中東地域の緊張緩和で原油供給が増えるとの見方が強まり、昨夜のNY市場では、WTI原油先物が3.0%続落した。 半面、自動車セクターはしっかり。比亜迪(BYD:1211/HK)と華晨中国汽車HD(1114/HK)がそろって1.5%、蔚来集団(9866/HK)が1.3%、理想汽車(2015/HK)が1.0%ずつ上昇した。 一方、本土のA株市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93%安の2866.66ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。不動産株、証券株、医薬株、消費関連株、ハイテク株、素材株、インフラ関連株、公益株なども売られた。半面、銀行株は連日で物色されている。中国工商銀行(601398/SH)などは、前日に続き史上最高値を更新した。 亜州リサーチ(株) 《CS》