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14日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、素材株に売り

2024/8/14 16:50 FISCO
*16:50JST 14日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、素材株に売り 14日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比17.29ポイント(0.60%)安の2850.65ポイントと反落した。2月7日以来、約半年ぶりの安値水準を切り下げている。 融資縮小が投資家心理の重しとなる流れ。中国人民銀行(中央銀行)が13日に公表した7月の金融統計では、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが予想をやや上回ったものの、人民元建て新規融資額が予想を大幅に下回った。融資額は前月比で88%も縮小し、15年ぶりの低水準に落ち込んでいる。企業や個人の需要低迷が危ぐされる状況だ。また、中国ではあす15日、7月の小売売上高や鉱工業生産などが発表される。内容を見極めたいとして、買いを手控えるムードも漂った。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、景気動向に敏感な素材関連の下げが目立つ。化学品の万華化学集団(600309/SH)が3.0%安、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が2.7%安、建材の安徽海螺セメント(600585/SH)が2.4%安、非鉄の中国アルミ(601600/SH)が2.0%安で取引を終えた。 医薬株も安い。無錫薬明康徳新薬開発(603259/SH)が3.2%、浙江医薬(600216/SH)が2.9%、健康元薬業集団(600380/SH)が2.2%、九州通医薬(600998/SH)が1.9%、人福医薬集団(600079/SH)が1.7%ずつ下落した。消費関連株、インフラ関連株、エネルギー株、不動産株、海運株、半導体株なども売られている。 半面、発電株はしっかり。国投電力(600886/SH)が2.1%高、中国核能電力(601985/SH)と国電電力発展(600795/SH)がそろって1.8%高、華電国際電力(600027/SH)が1.3%高で引けた。通信株、メディア・娯楽株、銀行株も買われている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.73ポイント(0.31%)高の233.67ポイント、深センB株指数が3.01ポイント(0.27%)安の1102.11ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》