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31日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で反落、中国景況感が悪化

2023/5/31 18:00 FISCO
*18:00JST 31日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で反落、中国景況感が悪化 31日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比361.51ポイント(1.94%)安の18234.27ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が120.37ポイント(1.92%)安の6163.34ポイントとそろって反落した。ハンセン指数は約半年ぶりの安値水準を切り下げている。売買代金は1709億5310万香港ドルに急拡大した(30日は945億4160万香港ドル)。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。朝方公表された5月の中国製造業PMIは48.8に悪化し、市場予想(49.5)を下回った。景況判断の境目となる50を2カ月連続で割り込んでいる。今月に入り公表された中国指標は、総じて弱い内容だ。また、中国本土では新型コロナウイルス感染が再流行していることもあり、経済活動の縮小も懸念されている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が5.4%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.3%安、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が4.9%安と下げが目立った。 セクター別では、石油や石炭のエネルギーが安い。上記した中国石油天然気のほか、中国海洋石油(883/HK)が4.2%、中国石油化工(386/HK)が3.1%、エン鉱能源集団(1171/HK)が9.2%、中国神華能源(1088/HK)が4.4%ずつ下落した。原油安が逆風。WTI原油先物は昨夜、前日比4.4%安と急反落した。 中国不動産セクターも急落。中国金茂HD(817/HK)が6.7%安、融創中国HD(1918/HK)が6.3%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が6.1%安、龍湖集団HD(960/HK)が3.7%安で引けた。 中国保険セクターもさえない。中国人民財産保険(2328/HK)が3.2%安、新華人寿保険(1336/HK)が2.6%安、中国平安保険(2318/HK)と中国人寿保険(2628/HK)がそろって1.9%安で取引を終えた。 一方、本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.61%安の3204.56ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。消費関連株、公益株、医薬品株、素材株、金融株、海運株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。軍事関連株、メディア・娯楽株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》