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16日の香港市場概況:ハンセン9.1%高で4日ぶり反発、科技指数22%急騰

2022/3/16 18:00 FISCO
*18:00JST 16日の香港市場概況:ハンセン9.1%高で4日ぶり反発、科技指数22%急騰 16日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比1672.42ポイント(9.08%)高の20087.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が765.51ポイント(12.50%)高の6889.45ポイントとそろって4日ぶりに急反発した。ハンセン指数の上昇率は、2008年9月以来の大きさとなっている。売買代金は3097億9310万香港ドルと高水準が続いた(15日は2861億6820万香港ドル)。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国国務院(政府)の金融安定発展委員会が16日開催され、主宰した劉鶴・副首相は「市場に有利な政策を積極的に打ち出す」と強調した。「緊縮的」な政策には慎重になる方針も示している。また副首相は、中国企業の海外上場を支持すると明言。米中双方の監督機関が良好なコミュニケーションを維持し、具体的な協力案の作成に取り組んでいると説明した。このADR上場する中国企業の会計問題を巡る米中対立の不安も薄らいでいる。米国・香港の重複上場銘柄が急騰した。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄に買い戻し。ハンセン科技指数は22.2%高と他の指数を大幅にアウトパフォームした(構成銘柄30は全て上昇)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が48.3%高、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が40.8%高、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が35.6%高と上げが目立った。そのほか、中国の2大インターネット企業、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が27.3%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が23.2%高。アリババ株は前日、上場来安値を更新していた。 空運や代理店、カジノなどレジャー関連も高い。中国南方航空(1055/HK)が14.8%、中国国際航空(753/HK)が11.1%、中国東方航空(670/HK)が9.7%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が35.5%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が20.3%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が18.6%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が14.2%ずつ上昇した。空運各社が報告した2月の営業実績では、旅客数やロードファクター(座席利用率)がそれぞれ前年から拡大している。 電気自動車(EV)メーカーを中心に、自動車セクターも急伸。理想汽車(リ・オート:2015/HK)が34.6%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が32.4%高、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が29.1%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が17.8%高で引けた。 中国不動産セクターも物色される。龍湖集団HD(960/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって19.3%高、世茂集団HD(813/HK)が15.4%高、碧桂園HD(2007/HK)が15.2%高と値を上げた。 一方、本土市場は急反発で3日ぶりの反発。主要指標の上海総合指数は、前日比3.48%高の3170.71ポイントで取引を終了した。金融株が上げを主導する。ITハイテク株、消費関連株、公益株、素材株、運輸株、不動産株、医薬品株、エネルギー株、インフラ関連株なども買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》