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14日の香港市場概況:ハンセン5.0%安で大幅続落、科技指数11%下落で連日安値

2022/3/14 17:59 FISCO
*17:59JST 14日の香港市場概況:ハンセン5.0%安で大幅続落、科技指数11%下落で連日安値 週明け14日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比1022.13ポイント(4.97%)安の19531.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が505.05ポイント(7.15%)安の6555.55ポイントとそろって大幅続落した。ハンセン指数は約5年10カ月ぶりに、心理的節目の2万ポイントを割り込んでいる(約6年ぶりの安値)。下落率は2020年5月以来の大きさだった。売買代金は2230億5310万香港ドルとなっている(11日は1906億9210万香港ドル)。 世界景気の先行き不安が強まる流れ。米中の経済指標悪化、中国の新型コロナウイルス感染再拡大が売り材料視された。米国ではミシガン大学が11日、今年3月の消費者信頼感指数(速報値)が59.7となり、前月確報値(62.8)からの低下を報告した。中国人民銀行(中央銀行)が11日に発表した今年2月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が前月実績から予想以上に縮小し、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸び率も予想を下回っている。また、新型コロナウイルス感染が全国的に広がる中国本土では、代表的なハイテク企業が本社を構える深セン市など、複数の大都市が事実上のロックダウンに踏み切っている。経済活動の停滞も懸念される状況だ。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが継続。ハンセン科技指数は11.0%下落し、指数公表以来の安値を連日で更新している(構成銘柄は全面安)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が28.7%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が22.2%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が21.5%安と下げが目立った。 エアラインや代理店、カジノなどレジャー関連も安い。中国南方航空(1055/HK)が7.9%、中国国際航空(753/HK)が7.5%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が17.1%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が8.8%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が12.3%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が11.6%ずつ下落した。 中国の外食関連も急落。百勝中国HD(9987/HK)が19.2%安、海底撈国際HD(6862/HK)が18.0%安、九毛九国際HD(9922/HK)が14.5%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が11.4%安で引けた。 中国不動産セクターも軒並み安。融創中国HD(1918/HK)が20.3%、碧桂園HD(2007/HK)が18.9%、龍湖集団HD(960/HK)が12.2%、世茂集団HD(813/HK)が10.9%ずつ値を下げた。販売不振を嫌気。上場各社が発表した今年1〜2月の成約データによると、前年同期比で4割以上の減少となるデベロッパーが目立つ状況だ。 電気自動車(EV)メーカーを中心に、自動車セクターも売られる。上述した小鵬汽車のほか、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が19.6%安、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が14.1%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が8.3%安で取引を終えた。 一方、本土市場は3日ぶりの反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.60%安の3223.53ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、金融株、素材株、公益株、エネルギー株、運輸株、不動産株なども売られた。半面、航空機製造など軍事関連株の一角は買われている。 亜州リサーチ(株) 《FA》