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3日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で反発、科技指数は1.2%下落で安値更新

2022/3/3 18:00 FISCO
*18:00JST 3日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で反発、科技指数は1.2%下落で安値更新 3日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比123.42ポイント(0.55%)高の22467.34ポイントと反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は8.14ポイント(0.10%)安の7900.04ポイントと続落した。売買代金は1156億1540万香港ドルとなっている(2日は1146億4390万香港ドル)。 内外の好材料が相場を支える流れ。米国ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言により、大幅利上げの警戒感が後退した。また、中国ではあす4日、重要政治イベントの「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)がスタートする運び。景気テコ入れに向け、各種の方針が打ち出される見通しだ。ただ、全体として上値は重い。ロシアとウクライナが停戦交渉を再開すると伝わったものの、交渉は難航すると予測されている。原油や小麦の高騰が続き、個人消費や企業活動の足かせとなると危ぐされた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が9.1%高、金融大手グループのHSBC(5/HK)が4.1%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が3.8%高と上げが目立った。そのほか、香港・本土の不動産も買われている。創科実業に関しては、通期決算の増益と増配が材料視された。 エアラインや空港、代理店など旅行関連が高い。中国南方航空(1055/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって5.8%、中国国際航空(753/HK)が5.7%、海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が5.5%、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が4.7%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が10.8%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が7.3%ずつ上昇した。社会活動正常化に期待感。新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策からの脱却に向け、中国政府は検討を進めているもよう——などと伝えられている。空運各社にとっては、国内路線の燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を2倍に引き上げると通知されたことも安心材料だ。 石油生産・掘削、石炭などエネルギー関連の物色も続く。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.7%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.2%高、中海油田服務(2883/HK)が2.7%高、中国中煤能源(1898/HK)が8.2%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が6.1%高で取引を終えた。原油高が追い風。昨夜のWTI原油先物は7.0%高と大幅に3日続伸し、一時、約10年ぶりの高値を切り上げた。3日の上海先物市場では原油がストップ高。前日に続き上場来高値を切り上げている。ウクライナ情勢を巡り、ロシア産原油などの輸出が滞ると不安視された。 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄はさえない。ハンセン科技指数は1.2%安と続落し、指数公表以来の安値を連日で更新した。個別では、オンラインゲーム事業・アプリケーション・ソフト開発の金山軟件(キングソフト:3888/HK)が12.8%安、自動車取引サイト運営の汽車之家(オートホーム:2518/HK)が10.7%安、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が7.3%安と値を下げている。 一方、本土市場は小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%安の3481.11ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、医薬品株、軍事関連株、メディア関連株なども売られた。半面、石油・石炭株は高い。不動産株、運輸株、公益株、金融株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》