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14日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で3日ぶり反落、ハイテク株が下げ主導

2022/1/14 18:00 FISCO
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で3日ぶり反落、ハイテク株が下げ主導 14日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比46.45ポイント(0.19%)安の24383.32ポイントと3日ぶりに反落した。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は47.59ポイント(0.55%)安の8554.79ポイントと続落。売買代金は1198億9100万香港ドルに縮小した(13日は1363億3100万香港ドル)。 内外環境の不透明感が投資家心理の重しとなる流れ。米国では金融引き締めの警戒感が高まっている。中国では、新型コロナウイルスの感染再拡大が不安材料。北京冬季五輪の開催を来月に控える中、感染が集中する地区で都市封鎖などの行動規制が実施されている。実体経済に対する影響が懸念される状況だ。 取引時間中に公表された昨年12月の中国貿易統計はまちまちの内容。輸出が市場予想を上回る半面、輸入は下振れた。週明け17日には、中国の10〜12月GDP成長率などが発表される予定となっている。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄が下げを主導。電子商取引(Eコマース)大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.2%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.1%安、フードデリバリーの美団(メイトゥアン:3690/HK)が2.5%安と下げが目立った。うちアリババに関しては、不良資産管理大手の中国信達資産管理(1359/HK)による傘下企業への出資が取り止めになったことが嫌気された。その信達資産管理は9.9%値下がりしている。 中国証券セクターもさえない。中信証券(6030/HK)が5.8%安、広発証券(1776/HK)が4.0%安、海通証券(6837/HK)が1.7%安で取引を終えた。最大手の中信証券については、大型の株主割当増資計画が嫌気された格好。中信証券は今回の増資で最大280億人民元(約5000億円)を調達する計画。現地メディアによると、証券会社としては過去最大規模の増資となる運びだ。 半面、マカオのカジノセクターが後場に動意付いた。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.1%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.4%高で引けている。現地メディアによると、マカオ政府は本日中に「カジノ法」改正案を発表する見通し。 他の個別株動向では、青島ビール(168/HK)が2.7%高。通期決算の43%増益見通しが材料視された。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.96%安の3521.26ポイントで取引を終了した。資源株が安い。金融株、製紙株、自動車株なども売られた。半面、ハイテク株、医薬品株、非鉄金属株の一角が買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》