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27日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続伸、金融株安で上値は限定

2021/8/30 16:57 FISCO
*16:57JST 27日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続伸、金融株安で上値は限定 週明け30日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比5.99ポイント(0.17%)高の3528.15ポイント(上海A株指数は0.17%高の3697.76ポイント)と続伸した。 中国の景気テコ入れ策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)など関係各局は27日、農村振興を支援する会議を開き、金融支援を強化する方針を確認した。市場の一部では、農村振興のほか、ハイテク製造やグリーン産業支援のため、人民銀が9月に預金準備率とあわせ銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を引き下げるとの観測も流れている。ただ、上値は限定的。各分野に対する中国の締め付けにより、経済成長が鈍化するとの警戒感がくすぶっている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、非鉄や鉄鋼、エネルギーの資源・素材が高い。中国アルミ(601600/SH)が5.1%、江西銅業(600362/SH)が1.7%、宝山鋼鉄(600019/SH)が5.9%、エン州煤業(600188/SH)が8.6%、中国石油天然気(601857/SH)が2.7%ずつ上昇した。中国アルミは先週24日引け後、中間決算の利益86倍を公表。好感した買いが続いている。江西銅業の中間決算は、純利益が301%増に拡大した。 自動車株もしっかり。広州汽車集団(601238/SH)が4.9%高、長城汽車(601633/SH)が3.4%高、上海汽車集団(600104/SH)が2.6%高で引けた。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車が27日引け後に報告した中間決算は、利益が3倍に膨らんでいる。そのほか半導体株、公益株、軍事関連株なども買われた。 半面、金融株はさえない。招商銀行(600036/SH)が3.8%安、上海浦東発展銀行(600000/SH)が2.3%安、中国平安保険(601318/SH)と中国人民保険集団(601319/SH)がそろって2.5%安で取引を終えた。不動産株、医薬品株、食品飲料株、IT・ソフトウエア株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.83ポイント(1.08%)高の266.43ポイント、深センB株指数が4.77ポイント(0.39%)高の1217.14ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》