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20日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で続落、医療・医薬セクターに売り

2021/8/20 18:00 FISCO
*18:00JST 20日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で続落、医療・医薬セクターに売り 20日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比466.61ポイント(1.84%)安の24849.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が173.58ポイント(1.95%)安の8742.44ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は昨年11月以来の水準に落ち込んでいる。売買代金は2043億2800万香港ドルに拡大した(19日は1648億5220万香港ドル)。 内外の不安材料で売られる流れ。米国では、テーパリング(量的緩和の縮小)開始が早まると懸念されている。中国国内では、各分野に対する締め付け懸念が依然としてくすぶる状況だ。足もとの中国景気指標下振れを背景に、経済回復ペースの鈍化が警戒されている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が13.3%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が7.5%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が7.0%安と下げが目立った。阿里健康に関しては、中国メディアがオンライン処方の厳格化を求める記事を掲載したことなどがネガティブ材料視されている。ハンセン指数構成以外の医療サービス関連銘柄では、京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)と平安健康医療科技(1833/HK)がそろって14.4%安で引けた。 自動車セクターも安い。北京汽車(1958/HK)が4.0%、吉利汽車HD(175/HK)が3.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.1%、東風汽車集団(489/HK)が2.5%、広州汽車集団(2238/HK)が2.4%ずつ下落した。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)は20日、今年8月の乗用車小売台数が狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年同月比9.0%減の155万台に縮小するとの見通しを示している。 石油や石炭、天然ガスのエネルギーセクターもさえない。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.9%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%安、エン州煤業(1171/HK)が3.7%安、中国中煤能源(1898/HK)が2.5%安、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が4.2%安、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.8%安で取引を終えた。 本土市場も続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.10%安の3427.33ポイントで取引を終了した。酒造株が急落。医薬品株、消費関連株、金融株、エネルギー株、インフラ関連株、運輸株、不動産株なども売られた。半面、建材株は高い。レアアース株や鉄鋼株、ハイテク株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》