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巴川コーポレーション---1Q増収増益、トナー事業が順調に推移

2024/8/13 16:08 FISCO
*16:08JST 巴川コーポレーション---1Q増収増益、トナー事業が順調に推移 巴川コーポレーション<3878>は9日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.2%増の84.94億円、営業利益が同21.2%減の3.41億円、経常利益が同11.0%減の5.28億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同0.9%増の3.44億円となった。主要4セグメントの概要と通期業績見通しは以下の通り。 トナー事業の売上高は前年同期比15.1%増の32.11億円、セグメント(営業)利益は同41.2%増の3.91億円となった。前年度第4四半期から受注の回復の兆しが見えてきたほか、円安による海外関連売上高の嵩上げがあったことなどにより増収となった。利益面では、利益率の高いカラートナーの販売減少があったが、需要回復による増益と円安によるプラス効果により増益となった。 半導体・ディスプレイ関連事業の売上高は同3.7%減の16.60億円、セグメント(営業)利益は同41.6%減の0.93億円となった。ディスプレイ関連事業について子会社を含めてディスプレイ向けフィルム加工への注文が引き続き好調を維持したが、半導体実装用テープの販売が前年度第4四半期の値上げ前の一時的需要増の反動で低調に推移したことなどにより減収となった。利益面では、新製品の試作・試験入金が当初予想を上回ったが、新製品の立ち上げに伴うコストを計画どおり投入したことに加え、半導体実装用テープにおける材料の品質異常による評価損を計上したことにより減益となった。 機能性シート事業の売上高は同1.5%減の26.13億円、セグメント(営業)損失は0.45億円(前年同期は0.02億円の損失)となった。塗工紙における一部製品が好調に推移したが、機能性不織布の受注が伸び悩んだこと等により減収となった。利益面では、原材料価格上昇によるコスト増加に対し、コスト上昇分の製品価格への反映や各種コストダウンを行ったが、すべてを吸収することが出来ず、前年同期に比べ赤字幅が拡大している。 セキュリティメディア事業の売上高は同13.1%減の9.39億円、セグメント(営業)利益は同48.3%減の0.46億円となった。当初上期に想定していたコンビカードの販売が下期にずれ込んだことに加え、通帳類等の販売が減少したこと等により、売上高は減収となった。利益面では、減収影響が大きく、減益となった。 2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比3.9%増の350.00億円、営業利益は同65.3%増の22.00億円、経常利益は同33.9%増の22.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同68.3%増の10.00億円とする期初計画を据え置いている。 《SO》
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1914年創業の高機能性材料メーカー。電気絶縁紙を初めて国産化。現在はトナーや半導体実装用テープ、光学フィルム、カード製造等を手掛ける。半導体製造装置向け新製品「フレキシブル面状ヒーター」は引き合い多い。 記:2024/06/25