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プライム市場への上場市場変更企業の株価パフォーマンス

2024/3/11 11:43 FISCO
*11:43JST プライム市場への上場市場変更企業の株価パフォーマンス ソースネクスト<4344>子会社で携帯翻訳端末を手掛けるポケトークが2025年中の東証プライム市場へのIPOを目指しているとの報道が3月8日あり、同日のソースネクスト株価はストップ高、前日比33%高の201円となりました。 RIZAPグループ<2928>についても3月7日その上場市場について、東証プライム市場への鞍替えを検討していることを発表しました。ソースネクストの株価急騰が示すようにプライム市場上場は株価上昇の大きな材料となります。そこで今回は、他市場からプライム市場へ上場市場を変更した企業の株価パフォーマンスを検証します。 昨年2023年に他市場からプライム市場に上場市場を変更した企業は15社あり、これらの企業では高い株価パフォーマンスを記録しているものが多くなっています。そこで今回はプライム市場に上場変更した企業の株価パフォーマンスと、高いパフォーマンスの原因を考察します。 昨年2023年に他市場からプライム市場に上場市場を変更した企業は15社です。これら15社の2022年末から2024年3月8日までの平均上昇率は45%と高い水準となっています。特に霞ヶ関キャピタル<3498>、FPパートナー<7388>、M&A総研<9552>はこの間に株価は3倍超になる上昇を示しました。霞ヶ関キャピタルは全国で物流施設やアパートメントホテル、再エネ電源を開発し、ファンドや投資家にこれらを販売する事業を主力としています。22年8月期から23年8月期にかけて売上高は207億円から372億円に、営業利益は21億円から44億円に伸びる高い成長を実現しています。FPパートナは生命保険を軸に保険代理業を展開しています。集客と販売を分業することで効率化を実現し、22年11月期から23年11月期にかけて売上高は256億円から305億円に、営業利益は38億円から55億円に拡大しました。M&A総研の代表取締役社長の佐上峻作氏は元エンジニアであり、ナンバー2営業本部長の矢吹明大氏はキーエンスおよび日本M&Aセンターでの職歴を有します。同社はM&A仲介業務における「ソーシング」 「マッチング」「エグゼキューション」の非効率な作業をAI・DXにより圧倒的に効率化し、22年9月期から23年9月期にかけて売上高は39億円から86億円に、営業利益は21億円から45億円に伸びる高い成長を実現しました。 上記の例から、やはり大幅な株価上昇がみられる企業については、業績もかなり高いペースで拡大していることが分かります。高成長に加え、プライム市場に上場市場が変更になることは、投資家の裾野が増えることは株価のポジティブ材料です。機関投資家は、株式の流動性の問題などから、その投資対象をプライム市場のみとしているケースもめずらしくありません。またプライム市場の上場企業となると社会的信頼度も一段と高まります。業績や財務状況に関する情報開示が厳格に求められているため透明性が高く、投資家からの信頼性が高くなり、結果として株式評価も向上します。 RIZAPグループについては、展開しているchocoZAP事業が、現在急速に拡大しており、chocoZAP店舗数は同ブランドの展開を開始した22年7月77店舗から24年2月14日現在では1,333店まで広がっています。同社では26年3月末に、この店舗数を2,800店に拡げ、営業利益300億円(23年3月期-45億円)を目指すとしています。また現在、同社は札幌アンビシャス市場に上場しており、同市場から東証プライム市場への市場変更は、東証グロース市場から東証プライム市場への変更以上に、大きなインパクトが予想されます。 《FA》
関連銘柄 5件
407
4/26 15:30
+3(0.74%)
時価総額 226,381百万円
パーソナルジム「RIZAP」を運営。子会社で雑貨、婦人服の販売等も。低価格ジム「chocoZAP」に先行投資。広告プラットフォーム事業を本格開始。chocoZAPの会費収入は増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/03/30
3498 東証プライム
14,570
4/26 15:00
-280(-1.89%)
時価総額 139,085百万円
不動産投資会社。物流施設やアパートメントホテル、自然エネルギー施設等の不動産コンサルティング、ファンド運用を行う。不動産販売、不動産コンサルティングともに売上伸びる。24.8期1Qは大幅増収増益。 記:2024/01/27
4344 東証プライム
179
4/26 15:00
+2(1.13%)
時価総額 24,397百万円
パッケージソフト販売会社。セキュリティや年賀状、語学等のパッケージソフトの開発、販売を行う。ウイルス対策に強み。通訳機「ポケトーク」や会議室カメラ等も販売する。今期3Q累計はIoT製品が堅調に推移した。 記:2024/04/15
7388 東証プライム
5,090
4/26 15:00
+20(0.39%)
時価総額 117,070百万円
複数の保険会社の商品を扱う乗合代理店「マネードクター」を展開。FPによる無料相談に強み。営業社員の純増数は過去最高。保険契約見込顧客数は15万130件と増加。増収効果等で23.11期通期は大幅増益。 記:2024/02/02
9552 東証プライム
4,905
4/26 15:00
-30(-0.61%)
時価総額 282,803百万円
独立系のM&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は建設業や情報通信業、製造業が多い。成約件数は66件と大幅に増加。大型案件の寄与で成約単価は上昇。24.9期1Qは業績堅調。 記:2024/02/10