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GセブンHD Research Memo(1):既存事業の収益力強化とM&A戦略により収益拡大を目指す

2023/11/27 13:41 FISCO
*13:41JST GセブンHD Research Memo(1):既存事業の収益力強化とM&A戦略により収益拡大を目指す ■要約 G-7ホールディングス<7508>は、「オートバックス」「業務スーパー」のフランチャイジーとして国内最多店舗数を運営する子会社を有する持株会社である。1人当たり生産性、在庫回転率などを重視した店舗収益力を強みに、M&Aを積極的に活用しながら成長を続けている。 1. 2024年3月期第2四半期累計の業績概要 2024年3月期第2四半期累計(2023年4月〜9月)の売上高は前年同期比8.7%増の93,060百万円、経常利益は同7.4%減の3,123百万円となった。業務スーパー事業や精肉事業が既存店の伸長と新規出店効果により2ケタ増収と好調に推移し、売上高は過去最高を連続更新した。利益面では人件費や新規出店費用、光熱費等の増加により減益となった。課題となっていたミニスーパー事業については、既存店売上高が若干ながら増加に転じたほか、マネジメント体制を刷新しコスト抑制に努めたことで損失額も縮小した。なお、グループ店舗数は前期末比で13店舗増(「業務スーパー」5店舗増、「お肉のてらばやし」7店舗増、「バイクワールド」1店舗増)の610店舗となった。 2. 2024年3月期の業績見通し 2024年3月期の売上高は前期比4.6%増の185,000百万円、経常利益は同17.4%増の8,000百万円と期初計画を据え置いた。第2四半期までの進捗状況は、売上高が計画どおりとなったものの、経常利益は車関連事業の下振れによりやや遅れ気味である。このため、下期に予定していた「バイクワールド」や「めぐみの郷」の新規出店を2025年3月期以降に先送りするほか、経費削減等に取り組むことで計画の達成を目指す。現状では計画達成のハードルがやや高くなっているものの、採算の良い冬用タイヤの販売動向次第となりそうだ。M&Aについては、2023年7月に酒類のインターネット通販を行う(有)ミツワ酒販を子会社化した。年間売上高は3億円規模と小さいが、インターネット通販のノウハウを獲得して、こだわり食品事業などグループシナジーを高める戦略である。このほかのM&A候補案件の精査も引き続き進めていく。 3. 中期経営計画 2022年3月期からスタートした5ヶ年の中期経営計画では、最終年度となる2026年3月期に売上高2,500億円、経常利益100億円を目標に掲げた。物価上昇や出店費、人件費の上昇など計画策定段階から外部環境が変化していることから、目標達成のハードルは高くなっているが、2024年3月期以降は不採算事業の立て直しもあって増収増益に転じる見通しだ。新規出店も市場環境が改善すれば積極姿勢に転じる方針で、新業態の開発やM&Aも推進する。M&A戦略では70億円程度を予算枠として確保している。グループ店舗数は2023年9月末の610店舗から2026年3月期末は1,000店舗体制を目指しており、比較的規模の大きいM&A案件の成約が必要になると見られる。 ■Key Points ・2024年3月期第2四半期累計業績は減益となるも売上高は過去最高を更新 ・2024年3月期は利益ベースで下振れ懸念があるものの増収増益は確保する見通し ・M&A戦略により2026年3月期に売上高2,500億円、経常利益100億円を目指す ・配当性向30%を目安に9期連続増配を予定 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》
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食料品店「業務スーパー」やカー用品店「オートバックス」の有力FC。精肉事業やミニスーパー事業「リコス」等も展開。車関連事業では円安効果で海外向け中古車販売が伸びる。26.3期売上高2500億円目標。 記:2024/06/04