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恵和 Research Memo(4):ニッチ分野で高付加価値製品を生み出す仕組み

2023/11/16 16:34 FISCO
*16:34JST 恵和 Research Memo(4):ニッチ分野で高付加価値製品を生み出す仕組み ■強み 恵和<4251>の強みは、主要製品となる光拡散フィルム「オパルスR」はもとより、ニッチ分野で高付加価値製品を生み出す仕組み「SLC×UP」に裏付けられた、創業当初から培われてきた技術力である。顧客から直接ニーズや課題を収集し、様々な光学技術を使って製品化を実現する技術力により、差別化が図られている。 S:シーティング技術(Sheeting) 樹脂からプラスチックシートを作るシート成形技術 主な特徴 ・原料の合成樹脂を、エクストルーダー(押出機)で加熱溶融しながら押し出し、薄いシートに成形する技術であり、様々な特性の樹脂を複合的に組み合わせ、多機能シートを成形できる。 ・ラミネーティング技術やコーティング技術を組み合わせることで、更なる高精度・多機能化が可能となる。 L:ラミネーティング技術(Laminating) プラスチックフィルム、紙、合成樹脂等を積層する技術 主な特徴 ・基材に加熱溶融させた合成樹脂を直接塗布・接着する押出ラミネート。 ・複数の基材を接着剤で貼るドライラミネート。 ・異種の材料の積層により、各々の材料の長所を生かし、短所を補うことで、防湿性・剥離性・耐久性等の様々な機能の付与が可能となる。 C:コーティング技術(Coating) 紙やフィルム等の基材にコート剤を塗布する技術 主な特徴 ・紙やフィルム等シート状の基材の表面に、特殊なコート剤を塗布して乾燥させ、層を創ることで機能を付与する技術。 ・コート剤の性状等により最適な方式を選択(グラビア方式、ダイメタリング方式など)することで、高硬度、耐擦傷性に加え、光学性能、耐紫外線性、防汚性、印刷適性等の様々な機能の付与が可能となる。 UP(ウルトラプレシジョン):高精細対応(Ultra-precision) ウルトラプレシジョン技術 紙やフィルム等の基材を極めて精細に加工する技術 主な特徴 ・繊細な高機能フィルム等に、極めて高精細な印刷等の加工を施すことでディスプレイの表示領域拡大や均一性の向上を可能にする。 ・紙やフィルム等の基材を高精度な抜き加工により品質の安定化を実現する。 ウルトラプレシジョンマーケティング ニッチ市場をターゲットに、顧客ニーズを精緻に捉え高付加価値製品を提供する 主な特徴 ・User Orientedな高付加価値製品の設計・開発・生産 ・特許やノウハウを活用し協力会社とのアライアンスを構築することで供給体制を維持 ・海外含むマーケターやエンジニアがブランドメーカーから部材メーカーに至るまで直接対面し、精緻な情報を収集 ・重要地に品質保証センターを設置し、迅速なアフターサービスを提供 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《AS》
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高機能フィルムメーカー。光拡散フィルム「オパルス」は世界で高いシェアを誇る。医療衛生向けフィルム、屋根用保護シート等も手掛ける。直下型ミニLED液晶ディスプレイ向け複合拡散板は新規採用の獲得に注力。 記:2024/07/08