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粧美堂 Research Memo(1):化粧品・化粧雑貨を中心とするパーソナルケア商品の総合企画メーカー
2023/8/10 12:01
FISCO
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*12:01JST 粧美堂 Research Memo(1):化粧品・化粧雑貨を中心とするパーソナルケア商品の総合企画メーカー ■要約 粧美堂<
7819
>は、企業理念に「笑顔を、咲かせよう」を掲げ、世界中の多様な個人の「心と体の美と健康をサポートする」ことを使命として、化粧品・化粧雑貨を中心に、日常生活で気軽に使えるメイクアップグッズなどのパーソナルケア商品を自社ブランド及びOEMで販売する総合企画メーカーである。 1. 2023年9月期第2四半期累計は大幅増収効果で為替影響を吸収して営業増益 2023年9月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比24.1%増の10,027百万円、営業利益が同8.0%増の573百万円、経常利益が同8.8%減の482百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同2.7%減の312百万円だった。為替の円安影響や物流費の増加などのマイナス要因があったが、自社企画商品が同33.2%増収と大幅伸長し、大幅増収効果でマイナス要因を吸収して営業増益で着地した。新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)が収束した後の消費の正常化の流れに加えて、商品企画力の向上による自社企画商品の拡販や取引先・商品を中心とする「選択と集中」など経営基盤強化策が順調に進展した。経常利益と親会社株主に帰属する四半期純利益は、営業外での為替デリバティブ取引の時価評価に伴う為替差損益の悪化により、いずれも小幅に減益となった。 2. 2023年9月期通期は上方修正して一転営業・経常増益予想 2023年9月期通期の連結業績予想は2023年5月12日付で上方修正し、売上高が前期比10.0%増の19,000百万円、営業利益が同2.4%増の650百万円、経常利益が同2.2%増の630百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.8%減の380百万円としている。期初計画に対して売上高は600百万円、営業利益は250百万円、経常利益は250百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は170百万円、それぞれ上回る見込みとした。メインユーザーである若年層の女性の外出機会が正常化に向かい、重点販売先戦略や注力カテゴリーのプロモーション効果なども寄与して、期初時点の減益予想から一転して、営業利益と経常利益は増益予想となった。親会社株主に帰属する当期純利益については、前期計上の特別利益(固定資産売却益192百万円)が剥落して減益だが、期初計画に対して減益幅が縮小する見込みとなった。第4四半期は在庫処分や決算賞与の影響により、営業利益が他の四半期に比べて大幅に減少する傾向があるが、マスクを外して外出する若年層の女性が増加基調であること、OEMビジネスの拡大により期末の在庫処分リスクの低減が進展していることなども勘案すれば、通期会社予想には再上振れ余地があるだろうと弊社では考えている。 3. 改革期の成果を評価、さらに2023年9月期以降の進捗状況が注目点 同社は、改革期と位置付けた2019年9月期~2021年9月期の「選択と集中」戦略により、2022年9月期には社員1人当たりの営業利益が飛躍的に増加するという成果を実現した。この点は高く評価できると弊社では考えている。また、化粧品・化粧雑貨や服飾雑貨の市場は人気・トレンドの変化が激しいうえに、為替変動リスクなどにも注意が必要となるが、同社は発展期と位置付ける2023年9月期以降も、引き続き「モノづくりのパートナー」としてOEMビジネス拡大を含む重点販売先戦略や、注力カテゴリーの商品開発・プロモーションを強化する方針としており、その進捗状況が注目点になるだろうと弊社では考えている。 ■Key Points ・化粧品・化粧雑貨の自社企画商品を中心に展開する総合企画メーカー ・2023年9月期第2四半期累計は大幅増収効果で為替影響を吸収して営業増益 ・2023年9月期通期は上方修正して一転営業・経常増益予想 ・改革期の「選択と集中」戦略により収益力向上に大きな成果 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《SI》
関連銘柄 1件
7819 東証スタンダード
粧美堂
508
11/27 15:30
±0(0%)
時価総額 6,812百万円
化粧品・化粧雑貨などのパーソナルケア商品を自社ブランド、OEMで販売する総合企画メーカー。化粧雑貨の一次問屋として1948年に創業。キャラクター商品に強み。化粧品は重点販売先への営業強化などに注力。 記:2024/08/22
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