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マイクロアド Research Memo(5):2023年9月期の業績予想を上方修正

2023/7/6 14:25 FISCO
*14:25JST マイクロアド Research Memo(5):2023年9月期の業績予想を上方修正 ■今後の見通し ● 2023年9月期の業績見通し マイクロアド<9553>はデータプロダクトの販売が想定を上回って推移したことを受け、2023年9月期の連結業績予想を上方修正した。修正後の業績予想は、売上高が前期比10.4%増の13,500百万円、営業利益が同50.2%増の940百万円、経常利益が同56.2%増の925百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同41.1%増の700百万円を見込んでいる。期初の業績予想と比較すると、売上高は600百万円増、営業利益は168百万円増、経常利益が150百万円増、親会社株主に帰属する当期純利益に関しては93百万円増で、それぞれ上方修正した格好だ。第2四半期においても、営業体制の強化、業種別プロダクトの性能強化や新プロダクトの開発などによって、UNIVERSEの業績は想定を上回って推移した。下期に向けてもさらなる性能強化の継続と新規顧客の獲得に注力する方針であり、UNIVERSEの稼働アカウント数が拡大するなかで、売上と利益が順調に拡大していくものと弊社は見ている。加えて、上方修正した業績予想には、オルタナティブデータを活用した株式投資やインバウンド関連、カウミーなどの新規事業の業績貢献を織り込んでいない。コロナ禍の入国制限が緩和し、インバウンドが増加しているなかで、これらの新規サービスに対するニーズは好調に推移すると想定される。先述の広告業界の季節性により、第3四半期は相対的に需要の減少が見込まれるものの、「データプロダクト」に注力するという同社の戦略が好業績にしっかりと結びついていること、新規サービスであるインバウンド関連の業績寄与も期待できること、などを考慮すると業績予想達成の確度は高いと弊社では見ている。また、下期からは、将来の中長期的成長を担う人材を育成するために人材への投資にさらに厚みを持たせていく方針だ。 (1) データプロダクト a) UNIVERSE 同サービスが引き続き全体の業績を牽引していくことが想定される。営業体制の強化と業種別プロダクトの性能強化によって、引き続き新規顧客の獲得に注力していく。特に、業種別プロダクトに関しては人材向けプロダクトが好調だったことを受け、同プロダクトの性能強化を実施する方針である。具体的には、顧客企業の採用プロセスごとに母集団形成に資する新機能を追加し、顧客に対する訴求力を高めていく。同社はこれまでも多くの外部データと連携をしてきた。データをマネタイズする同社の高い能力がデータ保有企業にとって魅力となっており、外部データを取り込んだ既存プロダクトの性能強化は、今後も順調に進むことが予想される。 b) デジタルサイネージ コロナ禍から経済・社会活動が再開し、人流が回復しているなかで、期末にかけても良好な外部環境が見込まれる。そうしたなかにあって、リテール領域での新規顧客の獲得に注力し、業績予想の達成を目指す。日本においてはデジタル広告の伸び代が依然として大きいことも、同事業にとって追い風となることが想定される。 (2) コンサルティング a) メディア向けコンサルティング 顧客への提案内容を精査し、利益率の高い商品を提案することにより、利益率を高めていく。同サービスは、積み上げ型のビジネスモデルであり、安定した収益源となっている。新規メディアとの契約を増やし、業績予想の達成を目指す。 b) 海外コンサルティング 2023年9月期第2四半期においては、中国・ベトナムの両拠点を売却した影響を受けたものの、従来のコンサルティングサービスをしっかりとテコ入れしてきた。期末に向けては、軸となるコンサルティングサービスを伸ばしながら、新規サービスであるインバウンド関連にも注力し、しっかりと業績を拡大する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎) 《SI》
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業種特化型マーケティングツールやメディア向け広告コンサルが柱。電子看板向け広告配信サービスも。24.9期1Qは広告需要の回復を受けて計画を上回る着地に。通期最高純益を計画。今春にデータ活用支援会社を買収。 記:2024/04/08