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アイリック Research Memo(8):2023年6月期は減益予想を据え置くも、新規集客数が増加基調で上振れ余地

2023/3/24 17:08 FISCO
*17:08JST アイリック Research Memo(8):2023年6月期は減益予想を据え置くも、新規集客数が増加基調で上振れ余地 ■今後の見通し 1. 2023年6月期連結業績予想の概要 アイリックコーポレーション<7325>の2023年6月期の連結業績予想は、売上高が前期比17.8%増の6,122百万円、営業利益が同27.2%減の304百万円、経常利益が同28.1%減の310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.0%減の179百万円と、期初予想を据え置いた。各事業とも順調に伸長して増収となる予想だが、新3か年計画の初年度「再始動の年」として「保険クリニック」の大規模プロモーションを実施し、広告宣伝費や開発費を中心に販管費が増加(前期比26.4%増の4,934百万円、広告宣伝費は同90.1%増の673百万円の計画)するため全体では減益予想となっている。 第2四半期時点の営業利益は社内計画(損失を想定)を上回る水準となったが、下期も積極的な投資を継続することに加えて、大規模プロモーションの効果が成約や売上の形で本格的に寄与するのは第4四半期以降と想定し、現時点では期初時点の計画を据え置いている。 弊社では、新規出店の先行投資が2022年6月期までにおおむね完了して新規集客数・成約数の増加によって利益が出やすい収益体質となっていること、プロモーション効果やコロナ禍の影響緩和で新規集客数が増加基調となっていること、ストック収益が主力のAS部門やシステム事業が順調に拡大していることを勘案すれば、2023年6月期は減益でも上振れ余地があり、さらに2024年6月期は収益拡大基調が期待できると考えている。 2. セグメント別計画と重点施策 セグメント別売上高の計画は、保険販売事業が前期比18.0%増の3,476百万円(直営店部門・RM部門が同27.7%増の3,259百万円、法人営業部門が同44.9%減の217百万円)、ソリューション事業が同10.4%増の1,729百万円(AS部門が同12.2%増の1,019百万円、FC部門が同8.0%増の710百万円)、システム事業が同33.4%増の915百万円としている。 保険販売事業の直営店部門・RM部門は、コロナ禍の影響緩和や大規模プロモーション効果などにより増収を見込んでいる。店舗展開については2022年6月期までに先行して実施したため新規出店を抑制するが、業績が低迷している5店舗の移転を計画している。さらに、営業企画機能・マーケティング機能の強化、質の高いコンサルタントの育成、デジタル技術活用による生産性向上に注力する。マーケティング機能の強化では、自社コールセンターにおいてインバウンドにとどまらず、アウトバウンドも新たに実施する。法人営業部門は前期の大型案件の反動減を見込んでいる。 ソリューション事業のAS部門は「AS」シリーズのID数が順調に増加し、ストック収益が拡大する見込みだ。さらに、大手保険会社をはじめとする複数の大型案件の獲得を目指して営業活動を継続する。また、企業代理店の職域に向けたロボアドなど新たなソリューションの拡販、アライアンス強化によるOEMサービスの提供、新規ソリューションの開発、CS(カスタマーサクセス)機能強化による解約率の改善なども推進する。FC部門は大規模プロモーション効果によるFC店への送客増など、順調な拡大を見込んでいる。なお2023年6月期末の店舗数の計画は前期末比19店舗増の215店舗としている。 システム事業は「スマートOCR」の企業や官公庁(入札)からの引き合いが強く、導入数増加で大幅増収を見込んでいる。代理店販売の強化、外部の既存SaaSやソフトウェアとのシステム連携・共同開発による新システムの拡販、プロジェクト開発の強みを生かしたカスタマイズ、営業体制強化のための新卒・中途社員採用及び育成などを推進する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《NS》
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「保険クリニック」を運営。保険各社の商品を分析・比較できる保険IQシステムで成長。ソフトウェアの受託開発も展開。最短5秒で複数保険プランを試算する保険ロボアドバイザーを投入。中間期売上高は過去最高を更新。 記:2024/03/23