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フォーシーズ Research Memo(5):2023年9月期は増収・各利益は黒字転換の見込み

2023/3/15 15:05 FISCO
*15:05JST フォーシーズ Research Memo(5):2023年9月期は増収・各利益は黒字転換の見込み ■今後の見通し 1. 2023年9月期の業績見通し フォーシーズHD<3726>の2023年9月期連結業績については、売上高2,428百万円(前期比4.5%増)、営業利益50百万円(前期は119百万円の損失)、経常利益46百万円(同116百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益38百万円(同156百万円の損失)とする期初予想を据え置いた。販路拡大・海外展開強化とともに事業体制の構築を推進することで売上拡大を目指す。利益面では、経費削減活動の徹底、EC部門や生産部門統一化による効率的かつ効果的なコスト配分の徹底、OEM商品開発による原価改善により営業利益の改善を図ることで、各利益段階の黒字転換を計画している。第1四半期は減収及び損失幅拡大となったものの、リテール事業を除きおおむね予測どおりに進捗している。また、事業特性に合わせた施策や中期経営計画を着実に推進していることなどから、黒字化体質への改善は進んでいると弊社では見ている。 2. 重点施策 セグメント別の重点施策は以下のとおりである。 (1) 通販事業 2022年9月期より安定的な利益体質の改善が進んでいる。電話オペレーター販売の施策としては、販売アイテムを増やすほか、架電代行業務を拡大することで、売上・利益の拡大を目指す。既述のとおり、Web広告への過剰投資を抑制し、CPAの改善施策を推進しているため、既存顧客の掘り起こしと定期顧客の解約阻止を最優先に対応している。EC販売では、広告宣伝費のコントロール(効率の良い媒体への投下)を推進しているものの、当初計画よりも売上寄与に時間を要している。ただし、注力している「Aroma Bloom」のEC強化(SNSでの認知拡大やマーケティング)が奏功し、EC販売は右肩上がりとなっている。 (2) 卸売事業 既存商品の育成及び新規商品の開発により取り扱いアイテムを拡大するとともに、海外への販路拡大を目指している。取り扱いブランドである「フェヴリナ」「ファインビジュアル」「Aroma Bloom」については、国内外での認知拡大を目的としたプロモーション活動を継続しており、順調に進捗している。国内卸については、インバウンド需要の復活により、ドラッグストア等で販売している「Cure」ブランドの売上が伸長していることから、SNS施策と連動することで国内卸及びECでの売上拡大を目指す。海外卸については、「フェヴリナ」の中国の越境EC旗艦店を2022年12月初旬にオープンしており、2023年9月期第2四半期以降、中国での販売拡大に注力する。このほかにも、ベトナム、シンガポール、マレーシアで新たな卸先の開拓を進めている。 (3) リテール事業 店舗のスクラップ&ビルドによる運営効率化と、新コンセプト店舗のテストマーケティングによる新たな顧客層の拡大を目指している。前年同期比の36店舗から10店舗の計画的な退店により、効率的な運営改善を図っているが黒字転換には時間を要している。今後は立地や出店条件等を総合的に判断し、利益の見込めるエリアへ出店することで、売上拡大及び黒字化の早期実現を目指す。基本店舗については、地域特性にマッチングしたMD(ブランド、店舗、顧客)コンセプトの見直し、仕入れ価格の交渉及びOEM製品開発による原価率の改善などにより活性化を図る。なお、販管費の抑制のうち、店舗賃料については引き続き交渉を継続する。人件費については、営業とバックオフィスの横断的な人材配置やRPAツールの横展開などを検討しているようだ。その他にも、製造原価の削減(直近では4~5ポイント低下し約44%)や商品ラインナップの厳選(4,000アイテムを約1,800アイテムまで削減)も引き続き推進する。 (4) 衛生コンサルティング事業 空間除菌デバイス販売は、(株)NSFエンゲージメントとの協業による「DevirusAC(デヴィルスエーシー)」専用水の供給体制が順調に拡大している。量産体制は安定していることから、今後の安定的な売上基盤が確定しており、収益最大化を目指す。衛生コンサルティング事業は、国際標準であるHACCPに沿った衛生管理及び(一財)食品安全マネジメント協会が規格・展開する食品の安全管理の取り組みを認証する「JFS規格」認証コンサルティング※業務を開始しており、外部の営業代行業者などとの協業によって営業活動及びコンサルタント業務を強化する。また、既述のとおり「IT導入補助金2022」でIT導入支援事業者として採択されるなど、社会貢献事業として認知が拡大していることから、PRを強化し売上拡大につなげていく。バクテスター販売・検査事業は、あんしんHACCPアプリのPL保険の導入と支援、並びに支援事業者に対する「BACTESTER(バクテスター)」の販売を推進する。また、食の海外販路開拓支援「セカイタク~Japan Foodies Choice」への参画により、コンサルティング事業の拡大を目指す。 ※JFS規格認証コンサルタント:食品安全マネジメント協会(JFSM)が規格・展開する、食品の安全管理の取り組みを認証する「JFS規格」の取得を支援するコンサルティング業務。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介) 《NS》
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化粧品や健康食品、アロマ関連商品の通販を行う。卸売事業、「アロマブルーム」のリテール事業等も。女性管理職比率が高い。EC販売ではモール販売の強化等で新規顧客開拓図る。再生可能エネルギー事業に参入。 記:2024/06/25