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エスプール Research Memo(6):自己資本比率と営業利益率の上昇傾向続く

2023/2/13 14:46 FISCO
*14:46JST エスプール Research Memo(6):自己資本比率と営業利益率の上昇傾向続く ■業績動向 3. 財務状況と経営指標 エスプール<2471>の2022年11月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,710百万円増加の17,030百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では業容拡大及び設備投資の実施により現金及び預金が725百万円減少し、売上高の増加に伴い売上債権が29百万円増加した。また、固定資産では新規農園の建設や既存農園の増設等を主因として、有形固定資産が2,490百万円増加したほか、ビジネスソリューション事業の拡大に向けた新拠点開設により敷金及び保証金が110百万円増加した。一方、投資有価証券が198百万円減少した。 負債合計は前期末比387百万円増加の9,601百万円となった。有利子負債が229百万円、未払費用が136百万円それぞれ減少した一方で、未払金が279百万円、未払法人税等が256百万円それぞれ増加したほか農園の新規建設等により資産除去債務が389百万円増加した。純資産は前期末比1,323百万円増加の7,429百万円となった。配当金支出472百万円があったが、親会社株主に帰属する当期純利益1,809百万円の計上により利益剰余金が増加した。 キャッシュ・フローの状況について見ると、営業キャッシュ・フローは前期比666百万円増加の2,862百万円の収入となった。税金等調整前当期純利益が同268百万円増加したほか、減価償却費が同197百万円増加したこと等による。投資キャッシュ・フローは前期比336百万円増加し2,850百万円の支出となった。主に新農園建設等による有形固定資産取得による支出2,763百万円によるものとなっている。財務キャッシュ・フローは借入金の返済や配当金支出を主因として、737百万円の支出(前期は1,742百万円の収入)となった。 経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は前期末の39.7%から43.7%となり、有利子負債比率も借入金の返済により同80.1%から62.4%へと低下するなど、収益の成長とともに財務体質の改善も進んでいることが窺える。収益性について見ると、営業利益率は前期の10.7%から11.6%に上昇した一方で、ROAは同20.1%から19.3%に、ROEは同35.7%から26.8%にそれぞれ低下した。ROAについては障がい者雇用支援サービスの拡大による固定資産の増加が低下要因となった。また、ROEを分解して見ると総資産売上回転率、財務レバレッジ、売上高純利益率と3要素すべて低下しており、ROEの低下要因となった。ただ、水準としてはROA、ROEともに10%以上の水準であり、効率の良い事業運営を行っているものと評価できる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YI》
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人材派遣や人材アウトソーシング、プロフェッショナル人材活用、障がい者雇用支援、行政BPO等を手掛ける。ビジネスソリューション事業は増収。障がい者雇用支援サービスや自治体の環境経営支援も拡大。IFRS移行。 記:2024/09/29