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アンジェス---22年12月期は増収、希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査は安定的に推移

2023/2/13 12:17 FISCO
*12:17JST アンジェス---22年12月期は増収、希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査は安定的に推移 アンジェス<4563>は8日、2022年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比4.5%増の0.67億円、営業損失が163.16億円(前期は156.32億円の損失)、経常損失が146.10億円(同135.88億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が147.14億円(同136.75億円の損失)となった。 同社グループは、遺伝子の働きを利用した「遺伝子医薬」の開発、実用化を目指し、研究開発を行う創薬系のバイオベンチャーであり、遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指して、自社における医薬品の開発及び開発パイプラインの拡充のための国内外企業との共同開発、業務提携、資本参加等を積極的に行っている。 当年度の事業収益は前年同期比で増収となった。HGF遺伝子治療用製品「コラテジェン(R)」の条件及び期限付製造販売の承認を取得し、2019年月から田辺三菱製薬より販売しているが、当面の治療に必要な数量を前年度中に概ね出荷完了しているため、当年度の製品売上高は0.11億円(前年同期比0.23億円の減少)となった。一方、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(以下ACRL)において前2021年度第3四半期連より実施している希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査は安定的に推移し、手数料収入として0.55億円(同0.25億円の増加)を計上した。事業費用は、前年同期比4.4%増の163.83億円となった。売上原価は同65.5%増の0.93億円となった。「コラテジェン(R)」の出荷本数は前年同期より減少したが、使用期限切れによる廃棄が見込まれる製品の評価損を計上し製品売上原価が同23.9%増の0.25億円となった。ACRLにおける希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査にかかる原価は、受託数の増加により同89.5%増の0.68億円となっている。研究開発費は同2.0%増の109.99億円となった。Emendo社における円安基調に伴う為替換算による費用増加に加え、ゲノム編集治療の開発費用の増加及びVasomune Therapeutics, Inc.との共同開発品であるTie2受容体アゴニストについて共同開発費同社負担分を計上したこと等により、外注費が3.54億円増加している。また、主にEmendo社の人員の増加により、給料手当が2.86億円増加している。一方、新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチンの目標症例の投与が完了したことにより、研究用材料費が2.67億円減少している。また、新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチンの研究にかかる研究用消耗品等の減少により、消耗品費が3.14億円減少している。同社グループのような研究開発型バイオベンチャー企業は先行投資が続くが、提携戦略などにより財務リスクの低減を図りながら、今後も研究開発投資を行っていく予定。販売費及び一般管理費は同9.0%増の52.90億円となった。為替の円安に伴い、Emendo社買収に伴うのれん償却額が前年同期より4.76億円増加している。また、Emendo社における事務所家賃の増加により、地代家賃が1.01億円増加している。一方、Emendo社に関連する弁護士等専門家及びコンサルタントへの報酬が減少し、支払手数料が前年同期より1.03億円減少している。この結果、当年度の営業損失は前年同期比6.84億円拡大した。 2023年12月期通期の連結業績予想については、ACRLの検査受託増加等を見込み売上高が前期比183.3%増の1.90億円、研究開発費が高止まりすることから営業損失が155.00億円、前年度前受金としていた新型コロナワクチンの開発助成金を収益認識する予定であることから経常損失が99.00億円、親会社株主に帰属する当期純損失は100.00億円を見込んでいる。 《SI》
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大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06