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日ピストン Research Memo(3):ピストンリングやバルブシートの大手メーカー

2022/12/27 15:23 FISCO
*15:23JST 日ピストン Research Memo(3):ピストンリングやバルブシートの大手メーカー ■会社概要 1. 会社概要 日本ピストンリング<6461>は主に自動車エンジン用部品として使用されるピストンリングやバルブシートなどの大手メーカーである。経営理念には「顧客第一主義の考えに立ってすべての物事を進める。」「環境の変化に柔軟に対応し適切な利益を確保して株主をはじめ関連先に報恩する。」「社会との調和をはかり、ワールドワイドな総合部品メーカーの地位を確保して人類の進運に寄与する。」「常に革新と業績の向上に努めて会社の繁栄を図り社員の生活向上を築き上げる。」を掲げている。 2023年3月期第2四半期末時点の本社所在地は埼玉県さいたま市、総資産は70,788百万円、純資産は38,213百万円、資本金は9,839百万円、自己資本比率は51.0%、発行済株式数は8,374,157株(自己株式604,645株含む)である。また、グループは同社及び連結子会社13社の合計14社で構成されている。なお、2022年1月11日付で子会社化した救急・災害用医療機器専門商社のノルメカエイシアについては、2023年3月期第1四半期より連結対象となっている。 直近では2022年7月27日に、リケンと経営統合(株式移転による共同持株会社設立)に関する基本合意書を締結した。経営統合の前提となる公正取引委員会における企業結合審査に要する時間等を考慮し、2022年11月28日付で経営統合スケジュールを未定に変更(変更前の予定は効力発生日2023年4月3日)したが、経営統合方針に変更はなく、早期の実現を目指している(詳細は後述)。 2. 沿革 1934年12月に日本ピストンリング株式会社を東京市芝区田村町に設立し、川口工場を開設した。そして1939年4月に与野工場を開設、1949年5月に東京証券取引所(以下、東証)に株式上場した(2022年4月の同市場区分再編に伴いプライム市場へ移行)。その後1970年代から海外展開も開始し、世界の主要自動車メーカーに幅広く製品を供給している。2000年代以降は成長市場である中国・ASEAN・インドへの展開を加速している。 また、会社設立以来の歴史で培ったコア技術を応用し、新製品事業として非自動車エンジン向けの売上拡大を推進するため、2014年10月に歯科インプラント事業を譲り受け、医療機器製造販売業許可を取得した。これを生かして2020年9月には放射線科医療機器の輸入販売を開始、2021年4月には医療用新材料チタン・タンタル合金「NiFreeT(ニフリート)」について上智大学の久森紀之(ひさもりのりゆき)教授と共同で具体的案件に向けた技術検討を開始、2021年6月には業界売上高世界1位(2020年4月期連結売上高289億ドル)の医療機器メーカーであるMedtronic<MDT>と植込型医療機器協同開発プログラムを開始した。直近では、2022年1月にノルメカエイシアを子会社化したほか、同年9月に医療用チタン合金新材料の開発に成功した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《SI》
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時価総額 15,911百万円
自動車メーカー向けピストンリング、バルブシート、シリンダ、カムシャフト等を製造。金属粉末射出成形品など非自動車領域も。産業機器向け製品は伸び悩むが、自動車関連製品事業は収益伸長。24.3期1Qは2桁増益。 記:2023/09/16