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クオールHD Research Memo(9):売上高3,000億円、営業利益250億円を中期的に目指す

2022/12/14 16:19 FISCO
*16:19JST クオールHD Research Memo(9):売上高3,000億円、営業利益250億円を中期的に目指す ■中長期の成長戦略と進捗状況 1. 中期成長戦略の全体像 クオールホールディングス<3034>が掲げる中期目標とそれに向けた成長戦略は従来から一貫しており変更はない。中期的な業績目標としては、売上高3,000億円、営業利益250億円を掲げている。事業セグメント別では、保険薬局事業の売上高が2022年3月期比で1.6倍増となる2,500億円、営業利益が同1.3倍増の150億円とし、医療関連事業の売上高は同3.7倍増となる500億円、営業利益は同8.4倍増となる100億円としている。 営業利益に関しては持株会社や共通費用分を考慮していないため、単純比較はできないが保険薬局事業については目標達成が射程圏内に入ってきていると見られる。一方、医療関連事業については売上高、営業利益とも目標との乖離が大きく、各事業においてM&Aも視野に入れた事業戦略が必要になってくると思われる。なお、同事業の売上高500億円の内訳としてはCSO及びCRO事業と医療系人材紹介派遣事業で200億円、医薬品製造販売事業等で300億円を見込んでいる。保険薬局事業で着実な成長を図りながら、医療関連事業の規模拡大と収益性を高めていくことで、将来的にバランスの取れた収益ポートフォリオの構築を目指していく戦略だ。 成長戦略として、保険薬局事業では1) 戦略的出店による規模の拡大と、2) 薬局の価値創出、の2軸で臨む方針で、2022年度は重点施策として引き続き「在宅調剤の強化」「DXの推進」をテーマに掲げている。一方、医療関連事業については、「専門性の深化」と「グループシナジーの最大化」に取り組むことで高成長を実現していく戦略となっている。 以下ではそれぞれの事業セグメントの成長戦略と進捗状況について述べる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NS》
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時価総額 57,226百万円
保険薬局を全国展開するクオールを中核とする持株会社。薬局事業が主力。店舗数は940店舗超。後発医薬品等の製薬事業、BPO事業も展開。第一三共エスファを子会社化。薬局事業ではM&Aや新規出店で規模拡大図る。 記:2024/10/11