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クロスマーケ Research Memo(8):M&Aや新サービスの開発も積極的

2022/9/6 15:28 FISCO
*15:28JST クロスマーケ Research Memo(8):M&Aや新サービスの開発も積極的 ■業績動向 3. 2022年6月期の新サービスとM&A クロス・マーケティンググループ<3675>は、引き続き内外で新サービスの開発やM&A・資本提携などの施策を積極的に講じている。クロス・マーケティングでは、案件情報に簡単にアクセスできサービスの進捗がひと目でわかるCRMツールの顧客専用ポータルサイト「Cross Marketing Console」や、顧客志向のCRM活動を実現するカスタマーサクセスBI(ビジネスインテリジェンス)の「CrossData」の提供を開始、社員一人ひとりがクラウド上の顧客データを現場で活用できる体制を整備した。また、最大650万人、2,000属性以上の生活者データから効果の高いセグメントを抽出する、クッキーレス時代に対応した広告シミュレーターツール「Dipper」の提供も開始し、今後様々なソーシャルメディアに適用する予定である。D&Mでは、CMS(コンテンツ管理システム)「DRAW」の提供を開始、調査・分析ノウハウを生かした戦略的サイト企画において、的確なターゲット把握やきめ細かな改善が継続的に可能となる環境を構築した。また、クロス・マーケティングと(株)ショッパーズアイの事業統合を実施し、ショッパーズアイの覆面調査を有効活用することで効果的なサービスを提供していく方針である。 M&Aなど資本政策としては、積極的な買収を行う一方、海外ではKadenceグループに事業を集約して収益基盤を強化するため、2021年11月にMarkelyticsなど4社の株式を売却した。これでインドやシンガポールにおける重複事業を解消し、足もとの経済回復をスムーズに取り込むことができるようになった。M&Aでは、2022年1月にスキップの株式を取得した。スキップは、スキンケアやインナービューティなど美肌情報に特化した美容メディア「日本すっぴん協会」と、主に40~50代女性が抱える美容健康の悩みに専門家が応じる美容健康メディア「つやプラ」を運営しており、固定読者は合計で379万人にのぼる。パネル数の拡大に寄与するだけでなく、ドゥハウスのオンラインサンプリングプロモーションとのシナジーも期待される。また、インフルエンサーマーケティング支援事業に本格進出するため2022年3月に(株)REECHを買収、6月には独自のAI・データ分析技術を用い、インフルエンサーマーケティングを効率化する検索・分析・管理ツール「REECH DATABASE」にTwitterユーザーの検索・分析機能の提供を開始した。現在509億円と言われるインフルエンサーマーケティング市場は、広告主やSNSユーザー、インフルエンサーの増加を背景に、2028年には933億円に拡大すると予測されている有望な市場である。ほかに、2022年3月には食品系DXコンサルティングの強化や食品の企画・製造・販売のノウハウ蓄積を目的に、ノフレコミュニケーションズ(株)とノフレ食品(株)の株式も取得した。今後の新サービス開発や業容拡大につながるものと期待される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《ST》
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マーケティングメディアの運営等を行うデジタルマーケティング事業、データマーケティング事業、インサイト事業を手掛ける。配当性向15%前後目安。1100万人超のパネルネットワークや幅広い顧客基盤などが強み。 記:2024/07/26