マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/25 8:10:57
15,163,922
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

ナガイレーベ Research Memo(1):2022年8月期第3四半期は営業減益も想定内。主力アイテムは順調に推移

2022/8/5 15:01 FISCO
*15:01JST ナガイレーベ Research Memo(1):2022年8月期第3四半期は営業減益も想定内。主力アイテムは順調に推移 ■要約 1. 2022年8月期第3四半期(実績) ナガイレーベン<7447>は医療白衣のコア市場※1において国内シェア60%超のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。2022年8月期第3四半期の連結業績※2は、売上高が前年同期比3.0%減の13,617百万円、営業利益が同8.4%減の3,940百万円、経常利益が同8.2%減の4,014百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同0.2%減の3,002百万円となった。前年同期に厚生労働省向け(感染対策商品)の特需があったこと、2022年8月期から「収益認識に関する会計基準」等を適用していることなどから前年同期比では減収となったが、これらの特殊要因を除いた実質ベースでは同0.4%減とほぼ前年同期並みとなった。損益面では、為替(円安)の影響のほか、原材料価格及び加工賃の上昇、物流費の上昇(航空便の利用)などにより営業減益となったが、想定の範囲内であった。売上高は順調に推移しており、大きく懸念される結果ではなかったと弊社では見ている。 ※1 2021年8月期より取り入れている新区分で、国内市場のうち同社のシェアが比較的高い市場のこと。ヘルスケアウェア、ドクターウェア、ユーティリティウェア、シューズ・他、感染対策商品が該当する。なお、新区分はコア市場のほか、周辺市場(患者ウェア、手術ウェア)、海外市場の3つとなる。 ※2 2022年8月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用しているが、業績への影響は軽微であることから、前年同期比は当該会計基準等適用前の数値との比較となっている。 2. 2022年8月期(予想) 2022年8月期の連結業績※は、第3四半期業績がほぼ想定内であったことから、売上高が前期比0.8%増の17,700百万円、営業利益が同3.8%減の5,013百万円、経常利益が同4.1%減の5,090百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.5%増の3,700百万円とする、2022年4月に親会社株主に帰属する当期純利益を上方修正した計画を据え置いた。主力商品の拡販を図るものの、厚生労働省向け(感染対策商品)の消失(315百万円)や「収益認識に関する会計基準」等の適用(売上高は20百万円減少する見込み)により、売上高は前期比で微増を予想している。一方で、為替(円安)の影響のほか、国内加工賃や物流費の上昇などが見込まれることから、営業利益は減益予想となっている。なお、第3四半期に政策保有株式の一部売却に伴う特別利益(338百万円)を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は増益を予想している。為替については想定以上に円安に振れているものの、2022年8月期についてはかなりの部分を先物予約でカバーしていることから、原価率への影響は見かけほど大きくはない。一方で販管費については、広告宣伝費など計画ほど増加していない経費も多い。これらを考慮すると、営業利益は予想の範囲内で着地する可能性が高いと思われる。 ※2022年8月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、業績予想は当該会計基準等を適用した後の数値となる。なお、業績への影響は軽微と予想していることから、前期比は当該会計基準等適用前の数値との比較となっている。 3. 中期経営計画 同社は、2021年8月期決算発表時に2024年8月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。数値目標としては、2024年8月期に売上高185億円、営業利益54億円を掲げている。足元では為替が円安に振れており同社業績に対しては逆風だが、売上高は順調に拡大しており、価格改定も検討していることなどから、これらの目標が達成される可能性は高いだろう。一方で、株主還元の姿勢は変わらず、2021年8月期は年間60.0円の配当を実施し、2022年8月期も同額の配当を予定している。自己株式の取得にも前向きで、資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを目的として、2022年4月に480,000株(976百万円)、5月に132,700株(254百万円)の自己株式取得を行った。このような株主還元に対する同社の一貫した姿勢は評価に値するだろう。 ■Key Points ・2022年8月期第3四半期は営業減益となるも想定内。主力アイテムは順調に推移 ・2022年8月期の営業利益は期初予想を据え置き前期比3.8%減とするも、特別利益の計上により親会社株主に帰属する当期純利益は同1.5%増予想 ・中期経営計画では2024年8月期に営業利益54億円を目指す。株主還元にも積極的 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《YM》
関連銘柄 1件
7447 東証プライム
2,203
11/22 15:30
+22(1.01%)
時価総額 78,726百万円
看護師や医師、患者向け等の医療白衣専業メーカー。1915年創業。医療白衣のコア市場で国内シェア6割超。年間600万着を供給。看護師向け製品の売上比率が高い。27.8期売上188億円目標。海外市場開拓図る。 記:2024/10/20