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かっこ Research Memo(1):売上高は6期連続で増収増益を達成。過去最高売上高を更新
2022/5/25 15:21
FISCO
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*15:21JST かっこ Research Memo(1):売上高は6期連続で増収増益を達成。過去最高売上高を更新 ■要約 かっこ<
4166
>は、データサイエンスに関する知見とノウハウを武器に主にEコマース(電子商取引。以下、EC)不正検知サービス市場において、ECで起こる様々な不正を検知するサービスをSaaS型で顧客に提供している。ECにおける不正注文を検知する主力製品の「O-PLUX」、金融機関、会員サイトなどへの不正アクセスを検知する「O-MOTION」を展開しているほか、EC市場をメインターゲットとしてBNPL(Buy Now Pay Later:後払い決済)事業者などを対象に「決済コンサルティングサービス」、小売、流通、製造業など様々な業種の顧客を対象にした「データサイエンスサービス」なども提供している。導入企業数の増加によりデータが蓄積されることで同社サービスの検知精度が向上し、さらなる顧客の獲得につなげるという好循環が生まれている。 1. 2021年12月期の業績概要 2021年12月期の業績は、売上高で前期比14.4%増の951百万円、営業利益で同29.5%増の178百万円、経常利益で同47.9%増の170百万円に急伸した。前期の法人税等調整額のプラスの影響がなくなったことによって当期純利益は同7.5%減の120百万円で着地したものの、売上高、営業利益、経常利益ともそれぞれ2016年12月期以来、6期連続で増収増益を達成し、過去最高売上高を更新している状況だ。「O-PLUX」などの既存プロダクトの付加価値向上やカード会社・決済代行会社・ECパッケージ企業をはじめとする外部企業とのアライアンス拡大による同社サービスの導入企業の増加、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)による生活スタイルの変化によるEC取引の活発化(「O-PLUX」は月額料金に加えて審査件数に基づく従量課金の体制をとっている)などが寄与した格好だ。 2. 2022年12月期の業績見通し 2022年12月期の業績は、売上高で前期比15.9%増の1,102百万円、営業利益で同7.1%増の191百万円、経常利益で同14.5%増の195百万円、当期純利益で同14.3%増の137百万円と増収増益を見込んでいる。「O-PLUX」シリーズの低価格モデルである「不正チェッカー」など製品ラインナップの拡充による新規顧客の獲得、カード会社・決済代行会社・ECパッケージ会社などとのアライアンス拡大による新規顧客の獲得、不正検知サービス以外の決済コンサルティングサービス、データサイエンスサービスでの新規顧客の開拓と既存顧客の深耕、コロナ禍に端を発したライフスタイルの変化によるEC利用の拡大などにより業績予想を達成していきたい考えだ。コロナ禍収束後もEC利用の堅調な推移が見込まれること、不正アクセス件数は高止まりの状況にあること、アライアンスの拡大により顧客の拡大が見込めること、低価格製品をラインナップに投入したことにより顧客層の広がりが期待できること、BNPL市場の拡大により決済コンサルティングサービスなどの業績の拡大が期待できることなどを考慮すると、業績予想は十分達成可能な水準であると弊社は考える。 3. 市場規模 同社が事業を行っている市場は、今後も順調に拡大していくことが見込まれている。EC不正検知サービスの市場規模予測に関しては、2022年の約1,849億円から2026年には約2,742億円と5年で約48.3%の拡大が見込まれているほか、同社の顧客が事業を行うBNPL市場は2021年の1兆770億円(予測)から2024年には1兆8,800億円と約1.7倍に急伸することが予想されている。 ■Key Points ・2021年12月期は前期比14%増収。売上高、営業利益、経常利益は6期連続で増収増益を達成。 過去最高売上高を更新 ・2022年12月期も増収増益を見込む ・市場の拡大が予想されるなかで成長を加速させるポテンシャルは十分 (執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎) 《SI》
関連銘柄 1件
4166 東証グロース
かっこ
714
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時価総額 1,944百万円
SaaS型アルゴリズム提供事業を展開。不正アクセス検知サービス「O-MOTION」や不正注文検知サービス「O-PLUX」等を手掛ける。決済コンサルティングサービスではシステム開発保守案件の受注獲得に注力。 記:2024/08/29
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