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KADOKAWA---3Q増収、主力の出版事業が海外事業や電子書籍の伸長により好調に推移

2022/2/9 15:02 FISCO
*15:02JST KADOKAWA---3Q増収、主力の出版事業が海外事業や電子書籍の伸長により好調に推移 KADOKAWA<9468>は3日、2022年3月期第3四半期(21年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.2%増の1,576.41億円、営業利益が同3.0%減の128.09億円、経常利益が同5.4%増の141.69億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同6.5%増の95.70億円となった。「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期の期首から適用しており、対前年同期増減率の算出にあたり前年同期の業績は収益認識会計基準等の適用前の数値を用いている。 出版事業の売上高は前年同期比3.7%増の977.06億円、セグメント利益(営業利益)は同39.2%増の131.27億円となった。北米を中心とした海外事業が高成長を継続していることや、権利許諾収入の伸長、前年に引き続き返品率が良化していることが収益貢献した。電子書籍・電子雑誌は、市場全体の成長が継続していることに加え、同社が得意とする異世界ジャンルコミックス等が好調に推移していること、自社ストアにおけるユーザー数の増加、海外向け売上の順調な伸長により好調に推移した。雑誌は、前期より強化している休刊・デジタルシフトの取り組みが功を奏し、収益性が改善している。 映像事業の売上高は前年同期比10.2%増の247.38億円、セグメント利益(営業利益)は同39.6%減の13.98億円となった。実写映像では、映画の配信が収益に貢献した。また、デジタル映画鑑賞券「ムビチケ」やスタジオ事業等では、前年の水準からは回復している。アニメは、国内・海外での配信収入を中心に増収となる一方で、製作費の増加等により減益となった。 ゲーム事業の売上高は前年同期比38.2%減の76.42億円、セグメント利益(営業利益)は同86.2%減の4.06億円となった。旧作のリピート販売の減少に加え、共同・受託開発事業では、大型作品を発売した前年からの反動と開発スケジュールの見直しにより減収となった。なお、(株)フロム・ソフトウェアからは、新作『ELDEN RING』が2022年2月25日に発売予定。 Webサービス事業の売上高は前年同期比0.5%減の163.37億円、セグメント利益(営業利益)は同3.4%減の20.14億円となった。動画コミュニティサービスでは、動画配信サービス「ニコニコ」の月額有料会員(プレミアム会員)が12月末には143万人となり、前年12月末からは減少となっている。しかし、ニコニコチャンネル、有料生放送、生放送番組・動画にアイテムを贈る「ギフト」、広告など収益源の多様化への取り組みにより業績が従来よりも安定的に推移している。 その他事業の売上高は前年同期比32.4%増の168.58億円、セグメント損失(営業損失)は20.92億円(前年同期は29.94億円の損失)となった。教育事業は、インターネットによる通信制高校であるN高等学校・S高等学校で生徒数が順調に増加しており、同校等に教育コンテンツの提供を行うドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。また、クリエイティブ分野の人材育成スクールを運営するバンタンでも新たに名古屋校を開校する等の積極的な投資の中で、売上、利益ともに引き続き成長している。コトビジネスにおいては、商業施設を展開するところざわサクラタウンが前期に新規開業し、売上に寄与した。 2022年3月期通期については、売上高が前期比3.8%増の2,180.00億円、営業利益が同13.8%増の155.00億円、経常利益が同16.2%増の167.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.1%増の117.00億円とする、2021年10月29日に公表した連結業績予想を据え置いている。 《ST》
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出版大手。旧KADOKAWAとドワンゴが経営統合して発足。映像制作やゲーム開発、グッズ販売なども手掛け、コアファンを抱えるIPを多数保有。出版セグメントで国内市場縮小の影響もあり、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/09