マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/24 11:00:40
15,230,306
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

冨士ダイス Research Memo(4):2022年3月期は、自動車生産調整影響を考慮し15.4%増収予想

2022/1/19 15:04 FISCO
*15:04JST 冨士ダイス Research Memo(4):2022年3月期は、自動車生産調整影響を考慮し15.4%増収予想 ■今後の見通し ● 2022年3月期業績見通し 冨士ダイス<6167>の2022年3月期通期の連結業績は、期初の予想を修正し、売上高16,440百万円(前期比15.4%増)、営業利益800百万円(同729.2%増)、経常利益850百万円(同182.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益540百万円(同15.2%増)とした。これは、足元において顧客の生産活動が想定を上回って堅調に推移したことから、売上高及び各段階利益とも当初の想定を上回る見込みとなったため。下期だけを取り出すと、売上高8,077百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益123百万円(同62.2%減)と、8月10日の増額修正前の期初計画の下期営業利益予想300百万円をも下回る予想となる。 同社は単体ベースで輸送用機械の売上構成比が20%程度となっているが、間接的にも自動車産業の影響が大きく、全体の60%近くが自動車産業向けの売上で占められているとのこと。8月以降、コロナ禍等に伴う部品供給不足による生産計画の度重なる見直しが行われるなかで、自動車生産推移に対して遅行性があるとの認識で、下期減速が加速するとの見方をとっている。実際、鉱工業生産指数が自動車の生産減が大きく影響し低下、超硬耐摩耗工具出荷も第2四半期は第1四半期と比較し横ばいで推移、遅行性から下期はさらに減速すると見ている。なお、トヨタ自動車<7203>が12月の生産計画をグローバルで80万台まで回復させることを表明、年度の生産計画900万台予想を維持するとしているが、期中の減産影響が遅行して工具に及ぶため、回復は来期にずれ込むとしている。また利益面では原材料費の値上がりに対して基本的には吸収する方向での対応となるとのことで、運送費などの高騰も加わり、利益低下が見込まれるとのこと。 同社は単体ベースの主要産業分類別売上見通しを開示しているが、今回示した予想は8月時点の数字を変更しておらず、実際には輸送用機械向けで計画未達成の可能性を懸念している。しかし、一方では電機・電子部品向けは半導体向け中心に伸長著しい状況となっており、結果として輸送用機械の減額を埋めて、会社計画並みの売上達成が可能と考える。利益面では、高付加価値製品の寄与から想定ほど利益減とはならないと見られるが、厳しい環境が続くことは避けられないと思われる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《SI》
関連銘柄 2件
6167 東証プライム
771
11/22 15:30
+8(1.05%)
時価総額 15,420百万円
超硬耐摩耗工具メーカー。超硬耐摩耗工具市場で国内トップシェア。創業来黒字経営。輸送用機械業界など取引先は約3000社。DOE4%目途。車載用モーターコアの抜き金型向け新素材(VG48)の販売拡大等に注力。 記:2024/07/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01